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先端数理科学研究科・総合数理学部—台湾・中原大学との国際ワークショップ

参加した両校の学生、教員ら

大学院先端数理科学研究科と総合数理学部は10月27日・28日の2日間、中野キャンパスにて、「第6回スマート電力とスマートグリッド日台国際ワークショップ」を本学協定校の中原大学(台湾桃園市)と共催した。このワークショップは2018年から同大と開催しているもので、今回は先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻と総合数理学部ネットワークデザイン学科から19人、中原大学から10人の合計29人が参加した。

ワークショップは、大学院生が深層ニューラルネットワーク(脳の神経回路網を模倣した非線形近似モデル)やAI、再生可能エネルギー、スマート電力とスマートグリッド(IT技術を活用し効率よく電力融通する電力制御技術を持った次世代電力網)の分野における新しい研究テーマに関する研究内容を発表し、意見交換することを目的としている。

初日は東京電力パワーグリッド㈱本社にある中央給電指令所と新豊洲変電所の見学が行われた。2日目には3件の基調講演と15件の講演が行われ、基調講演では中原大学副学長のイン・イ・ホン教授による「量子深層学習ハイブリッド法を用いた風力発電出力予測法」、総合数理学部の森啓之教授による「電力市場における電力価格のデータクラスタリングのための進化的計算法」など先端的な研究発表が次々に行われ、両校の参加者にとって刺激的な機会となった。2024年の同ワークショップは、中原大学で開催される予定。
(総合数理学部教授 森啓之)