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父母就職講演会を開催

文系学生の内定者座談会 理系学生の内定者座談会 講演する田宮氏

首都圏11地区父母会の主催による「父母就職講演会」が10月9日、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催された。講演会は全国の学部3年生父母を主な対象に、「就職活動事情の『今』を知る。父母による父母のためイベント」と題して催され、対面200人、オンライン300人の計500人の父母が参加した。

冒頭、オンラインで参加した大六野学長は、学生の資質として「働く場所に限らず、将来を見通す力と自分の考えを具体的な行動に移せる力が求められている」と述べ、参加した父母らに向けてあいさつした。

2部構成で行われた講演会の第1部は、「就職活動と企業の採用動向について」と題し、東洋経済新報社編集局記者・編集委員で本学校友の田宮寛之氏による講演が行われた。田宮氏は、就職活動が年々早期化する傾向にあるが、子どもの内定状況に焦らず、自分の知らない企業でも否定しないことなど親として取るべき心構えについて説明した。また、親ができる支援として、就職活動の費用のサポートや父母自身の仕事経験を子どもに共有することを推奨した。

一方、学生が取り組むべきこととして、大学の学業に注力し、ゼミや研究室で学んでいることを説明できるようにすることや、インターンシップや企業研究を通じて、自身のキャリアを形成していくことが挙げられた。その他、就活塾・エージェント等への注意や、企業の離職率・成長性などをしっかり分析して見極めることなど、注意すべき点について説明があり、参加した父母は熱心に講演の内容に耳を傾けていた。

第2部は文系・理系に分かれて、就職キャリア支援センターから企業の採用活動や大学の就職支援体制に関する説明と、内定学生の就職活動報告が行われた。同センターからは、2024年度卒となる学部3年生について、就活サイトのエントリーが昨年度よりも2カ月先行していることや、内定の早期化など、今年度の就職活動の動向に関する説明と、寄せられた質問への回答が行われた。

内定学生の座談会では、就職活動を始めた時期や役立った情報の入手先、オンライン面接での目線の工夫、オンラインならではのハプニングなどについて発言があった。父母とのエピソードとして、「就職活動中はストレスフルな状況だったが、親が黙って見守ってくれたことに感謝している」といった声が多く聞かれた。

講演会後のアンケートでは「親がしてはいけないことを意識しながら、子どもの就活を見守りたい」という声とともに、「就職キャリア支援センターについて具体的な話が聞けて安心した。どんどん利用するように子どもに伝えたい」という感想が寄せられた。