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図書館—書評家杉江氏が書評の楽しみ方を解説

書評の楽しみ方を解説する杉江氏

明治大学図書館と㈱読書人による共催企画「読書人カレッジ」の2023年度第2回が10月20日に中央図書館多目的ホールで開催された。これは、書評新聞『週刊読書人』で有名な同社による取り組みで、大学生に本の選び方、読み方などを教え、本を読む楽しさを知り、考える力を身に付けてもらうことを目的として、作家などをゲストに招いて行われているもの。

今回は、作家・書評家の杉江松恋氏がゲスト講師を務め、「書評のために読み続ける その本に選ばれるために」をテーマに講演。杉江氏は、書評そのものの起源やその歴史から、書評の書き方を解説するとともに、一つの書籍に対して複数の書評者によるさまざまな観点での書評を取り上げるなど、バラエティーに富んだ切り口で書評の魅力を語った。

この企画はオンラインでも同時配信された。講演後の質疑応答では会場とオンラインの参加者それぞれから質問が寄せられ、予定時間を超えて大いに盛り上がった。

参加者アンケートでは、「書評を読んでから本を読むことはしたことがなかったが、他の人の読み方を知ることができたり、普段読まない本にも興味が持てそうなので、もっと書評に注目したいと思った」などの感想が寄せられ、書評という新たな読書の楽しみ方に多くの学生が触れた様子だった。