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文学部の学生が湯河原町で商工会長や湯河原駅長らに提言

プレゼンテーションの様子

文学部2・3年生12人が、2023年12月11日に神奈川県足柄下郡の湯河原町を訪れ、湯河原町商工会長、湯河原町温泉旅館協同組合理事長、湯河原駅長、同町観光課職員ら17人に向けてプレゼンテーションを行った。これは、文学部が湯河原町の協力を受けて実施したPBL(課題解決型学習)の最終発表会として実施されたもので、参加学生は秋学期開始から約3カ月にわたって、この発表会に向けて現地での数回の実地調査を含めた準備を行ってきた。

課題は「町役場の課題や困り事を解決しながら、観光客増につなげる施策を打ち出す」と設定され、湯河原温泉を自宅で手軽に楽しめる「クラフト温泉」の販路拡大や、日帰り温泉「こごめの湯」の集客増加などをサブテーマに各班が提案を行った。

発表の結果、増井陽向さん(2年)がリーダーを務めるB班が「伝統と流行の両方を取り入れた新しい湯河原観光」の提案で優勝チームに選ばれた。増井さんは「活動を通して湯河原町の魅力をたくさん知ることができた。私たちの提案が、今後、町の活性化に役立てばうれしい」と笑顔を見せた。

湯河原町関係者からは「実現可能性のある提案が多く、いずれの班も甲乙つけがたい素晴らしい発表だった。今後も継続的に提案をしていただきたい」と述べ、参加した全学生にねぎらいの言葉をかけた。

担当した文学部職員は「この学年の学生は、新型コロナウイルスの影響で、高校時代からリアルな場で周囲と協業する経験が浅い。就職活動や卒業後につながる体験になったのではないか」と語った。