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第640回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

「創部100周年 歴史的快挙の立役者」ホッケー部 大岡 凌磨

文/杉田 凜(情コミ2) 写真/佐野 悠太(政経3)



ホッケーが盛んな栃木県で生まれ育った大岡。「地元で全国優勝したい」という思いで、高校は強豪・今市高に進学した。高校から週3回のジム通いで身に付けた脚の速さや俊敏性、特に“ライン際のドリブル”は、世代トップクラスの切れ味だ。

大岡の活躍は100周年を迎えた明大ホッケー部に大きな光をもたらした。今年度関東学生1部リーグ戦を46年ぶりに春秋と連覇し、全日本大学王座決定戦では9年ぶりの3位と快挙を成し遂げた。チームでは副将として髙松雄飛主将(法4=丹生)と戦術を立て、試合中も下級生に積極的に声掛けを行うなど、組織力の向上に努める姿が印象的だ。また、持ち味の相手を翻弄する素早いドリブルは、観客から感嘆の声が漏れるほどだった。「自分を頼ってくれたことがすごくうれしかったし、何より自分が思いきりプレーできるようにみんなが動いてくれたので、本当に感謝してもし切れない」とチームへの気遣いも忘れない。流れを引き寄せるプレーが評価され、春秋連続で最優秀選手に輝いた。

大学ホッケーにとどまらず世界でも結果を残す。ホッケー日本代表・サムライジャパンとして参戦した8月のアジアチャンピオンズトロフィーでは3位入賞に貢献する2得点、9月に中国・杭州で行われたアジア競技大会では全7試合に出場し合計5得点を決め、日本代表でも存在感を発揮した。サムライジャパンのエースが明大から誕生する未来は遠くないだろう。ひたむきに“前へ”進み続ける姿に、これからも目が離せない。
(おおおか・りょうま 政経4 今市 166cm・60kg)