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研究企画推進本部の取り組み

研究企画推進本部長 中別府 修

教育・研究・社会貢献という本学の目的において、研究は知の創出と共に、優れた教育の基盤を構成し、成果を社会へ還元する活動です。本学では、組織的研究推進の仕組みとして、研究・知財戦略機構を設置し、機構長(学長)の下、研究企画推進本部で研究の創生・活性化を、研究活用知財本部で成果の知財化・リエゾン活動を行っています。

研究企画推進本部では、組織体制の整備として、各教員が所属する社会科学・人文科学・科学技術の3研究所を基盤研究部門とし、特定課題研究ユニットの設置、研究クラスター、特別推進研究インスティテュートの選定・活動支援を行っています。1月現在、インスティテュート5機関が本学を代表する研究を展開し、クラスター5組織が重点領域研究プロジェクトを実施、約100のユニットが設置されています。クラスターの構想段階では、各学部・研究科をリードする10組織程度の選定・更新を想定しており、今後も積極的な研究グループの申請が期待されます。

研究支援活動では、科研費に代表される外部資金獲得支援、学内競争的研究費の助成、研究倫理審査、法人ポスドクの採用、海外発信支援事業等を実施しています。

科研費申請支援では、調書作成支援、セミナー・説明会、個別添削などのメニューを提供していますが、特に若手研究者の利用機会が増えるよう検討しています。

学内競争的研究費では、新領域創成型研究・若手研究・特別推進研究、国際共同研究プロジェクト支援事業の募集・選定を実施しています。新領域創成型研究は、建学の精神に基づいた個性的・創造的・先進的な研究を助成する研究種目であり、外部資金の補と萌芽的な研究推進の機能を持ちます。若手研究は、若手研究者を対象に、今後、外部資金を獲得・活用していくためのスタートアップの意味合いを含めて助成しています。特別推進研究は、コロナ禍・アフターコロナに対応する研究の創出を目指して2021年度に新設した種目で、社会情勢に応じた助成をしています。

重要性を増す支援として、「人を対象とした研究の倫理審査」があります。現代では、倫理的に行われない研究は認められません。人権、法令、被験者へのインフォームドコンセント、個人情報の保護などの観点から、申請された研究計画の倫理審査を判定しています。

グランドデザイン2030では「研究のMEIJI」を目指し、チャレンジングな研究活性化目標を掲げています。当本部は、その実現を視野に入れ、個人の研究者も研究組織もその活性化を支援していきます。本学の研究活動は研究推進部、中野教育研究支援事務室等の多大な支援で運営されています。感謝を忘れず、各研究者の頑張りに期待します。 (理工学部教授)