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生命機能マテリアル国際インスティテュート—新素材を用いた人工骨に関するシンポジウム

春日教授の講演の様子

生命機能マテリアル国際インスティテュート(研究代表者=相澤守理工学部教授)は、2023年12月15日に生田キャンパス第二校舎で、シンポジウムを開催し、約30人の学部生・大学院生などが聴講した。

シンポジウムは、「2023年度第1回『次世代バイオマテリアル』を考える会『生命機能マテリアル:人工材料に如何にして生命を吹き込むか?』」と題して企画され、名古屋工業大学大学院工学専攻の春日敏宏教授による講演が行われた。

春日教授は、「骨補填材料の機能強化策」と題し、新素材を用いて線形状人工骨の研究開発に取り組んできたその研究の過程と成果などについて説明を行った。発表の最後には総括として、「強化策を立てる際には、具体的に実施することで目標を達成し、成長につなげることができる」とアドバイスで締めくくられた。その後、参加者との質疑応答では、人工骨の素材に関する具体的な質問なども寄せられ、高い関心を集めている様子だった。

生命機能マテリアル国際インスティテュートは、超高齢社会に突入したわが国の、高齢者の生活の質の向上などが求められている現状を背景に、次世代の医療である「再生医療の実現」や「QOL向上を指向した生命機能マテリアルの開発」などを推進することを目的として設立された。今後も継続して今回のようなシンポジウムなどを行っていきたいとしている。