人間で言えば古希を迎えた明大スポーツ新聞部のメモリアル展示「スポーツの原点は『ホイッスルにはじまり、ホイッスルにおわる。』」が2月5日に開幕した。展示は目玉である1953年7月1日発行の創刊号の復元紙面から始まる。日本のスポーツ新聞創刊とほぼ同時期の学生による大学スポーツに焦点を当てた新聞発刊は画期的な出来事で、初代編集長石井義郎氏のインタビュー映像から当時の様子をよく理解することができる。展示室を取り巻くように配置された創刊号以降、現在に至る各年代の紙面が圧巻。1980年代にはカラーの紙面が登場し、掲載される写真も躍動的に迫力が増してゆく様子が印象的である。別に展示された部室での編集風景写真のパネルと併せて見ると、この間の時代の推移を実感できる。また、体育会の活動のみならず学生生活に寄り添う紙面からは、学生による学生のためのメディアとして成長してきたことも分かる。学外のメディアに掲載された社会的評価の数々にも注目したい。3月16日まで。
(博物館事務室)