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福井県藤島高等学校で明治大学特別授業を実施ー明治大学の学びを約50人の生徒が体験

2019年02月04日
明治大学 広報課

藤島高校の約50人の生徒が参加藤島高校の約50人の生徒が参加

「素数と暗号」をテーマに授業を行う砂田教授「素数と暗号」をテーマに授業を行う砂田教授

生徒から質問に答える砂田教授生徒から質問に答える砂田教授

明治大学は1月31日、福井県藤島高等学校で特別授業を実施し、同校1年生の約50人の生徒が、本学の学びを体験しました。
 
本授業は、各地域にある有力校の高校生を対象に、本学教員の授業を通じて、大学で学ぶ意義を伝えるとともに、地方での本学の親近感と認知度向上を目的としたもの。
今回、講師を務めたのは、総合数理学部の砂田利一教授。同企画で以前に灘高等学校や東大寺学園高等学校の生徒へ特別授業を行ったこともあります。
 
「素数と暗号」と題した今回の授業では、冒頭にパソコン、スマートフォンを例に挙げ、数学が日常生活の便利さを支えていることを紹介。前半は主に、ユークリッド互除法、フェルマー数、オイラーの関数などの方程式について説明。今でこそ当たり前に使用されている数式が発見された経緯や数学者の好奇心など、2000年以上に及ぶ数学の成果とその魅力を解説しました。
後半のテーマは暗号。メールなど、内容を暗号化して送受信する技術を支えているのが、実は前半に紹介した数式であると説明。時代を超えた様々な数学者が発見した数式が組み合わさることで、現代の技術を支えていることを伝えました。
生徒からは「先生はなぜ数学を好きになったのか」といった質問も飛び出し、これに砂田教授は、自身が高校2年生まで文系であったことを説明した上で「ガウスの本を読んで、数学の美しさに惹かれ、以来没頭したため」と答えました。
最後に砂田教授から「数学は知性の挑戦。偉大な数学者の発見も好奇心から始まっている。みなさんにも数学を好きになってほしい」というメッセージが送られ、授業が締めくくられました。
 
参加した生徒からは「数学は公式とか型に当てはめるイメージだったが、見たものをあらゆる観点から考えられることが大切だと感じた」、「世紀の大発見の連続が普段使うインターネットを支えており、数学はまさにチームプレーだと思った」、「教科書でさらっと書かれていたことも、深く掘り下げると面白いことが沢山あると知れた」、「小学校から扱う自然数がこんなにも深いものだと知り、これから数学をしっかり勉強していきたい」といった感想がありました。
 
また、今回の特別授業は文部科学省の平成28年度私立大学研究ブランディング事業に採択されている「Math Everywhere:数理科学する明治大学—モデリングによる現象の解明—」を広く高校生に周知する取り組みの一環にもなっています。