黙々と世帯ごとの物資を割り振る学生
『田んぼエイド』の聞き取り調査(写真左:福島大学学生,右:本学学生)
12月17日、福島県内で行われた生活支援物資の配布ボランティアに、「東日本大震災に伴うボランティア実習」(学部間共通総合講座2単位)を受講していた学生が参加しました。夏期休暇中に、福島大学災害ボランティアセンターの学生とともに被災地支援マルシェ・募金活動を行って以来、本学の学生も福島県内で行われているさまざまな活動に参加しています。
今回の活動では、計画的避難区域に指定された飯舘村の民間借り上げアパート入居者及び自主避難者を対象に、生活支援物資(洋服(冬物)やジャンバー等の衣類や、マスク、トイレットペーパー、歯ブラシといった生活用品、レトルト食品、毛布など)の分類と配布を行いました。
また活動後は福島大学に移動し、現在行われている『田んぼエイド』プロジェクトの聞き取り調査と、今後の活動の打ち合わせを行いました。
※『田んぼエイド』とは…津波による塩害で耕作不可能になった田んぼに、土壌の塩分を吸収する綿花を植えることで田んぼを復活させようというプロジェクトです。
■参加した学生の感想(農学部3年生)
今回の活動で、自分が興味を持っている仮設住宅の住民の生活を垣間見ることができた。生活支援物資の振り分け・配布をしたわけだが、必要最低限の物資しかなく、山の中の配布場所に多くの高齢者が訪れていたのを見ても、やはり被災による「買い物難民」という人々が実際にいるのだと実感した。
今後の就職活動では、食や小売業に関わる仕事に就きたいと思っているので、今回の経験を生かし社会人になっても、被災地の力になれるよう努力していきたいと思う。