明治大学震災復興支援センターは2011年12月25日、つむぎプロジェクトの一環として大船渡市のクリスマスツリーの前でクリスマスツリー大ビンゴ大会を実施しました。スタッフは、明治大学法学部阪井和男教授、明治大学生4名(法学部2名、文学部1名、農学部1名)、NTTPCコミュニケーションズ1名、情報通信総合研究所2名、佐藤寧大船渡市議、遠野まごころネット14名の方々でした。
明治大学がつむぎプロジェクトを通じて被災地である岩手県大船渡市に建てた巨大クリスマスツリーは、それまで真っ暗だった浸水地域を静かなブルーで照らし被災地の人々の心を癒すことに大きく貢献してきました。そのツリーを灯す最終日のクリスマスに、被災地の方々に楽しんでもらおうとビンゴ大会を企画しました。プレゼントはフェイスブックを使って呼びかけたところ全国から120個も集まりました。協力してくれた学生たちは、1500枚のチラシを一軒一軒「メリークリスマス」と囁きながら仮設住宅に配りました。
ビンゴ大会開始時にはツリーを中心に集まった車の数が約150台、配布したビンゴカードの数は382枚という大イベントとなりました。車に乗ったままで暖かく楽しんでもらおうとFM送信機を用意しましたが、準備不足でなかなか聞き取りづらく多くの方が外に出てきて、サンタクロースの格好でプレゼンテーターを務めたボランティアの方々が数字をひとつ読み上げるたびに大きな歓声が上がり、白熱した空気に会場が包まれました。
大喜びしてくれた方。最後まで当たらなくてビンゴカードをひねって悔しがった方。それぞれの喜怒哀楽が溢れていました。今回のビンゴ大会で本当にプレゼントしたかったのは、「楽しみ」だったのです。仮設住宅には毎日のように「物」が運ばれてきています。そのような状況だからこそ、勝ち取る喜び、負ける悔しさをプレゼントしたかったのです。被災地の皆さんのお気持ちの「復興」のために!