明治大学ユビキタス教育の更なる挑戦
明治大学では、ユビキタス教育への取り組みとして、2006年度からコンテンツ制作を始め、2007年度後期、司書・司書教論科目の一部を正規授業としてeラーニング(「メディア授業」と呼んでいます)にて提供し、運用を開始しました。
2009年度には、明治大学のユビキタス教育を推進する事務部署が立ちあがり、新しい教育方法としてのeラーニングや遠隔教育を発展・定着させるために、様々な活動や準備をしてきました。2010年8月には、アジアで初めて日本の4大学にてサービスがスタートした「iTunes U」にも参加。世界に向けての大きな活動が動き出しました。2011年度には、学生主導型コンテンツに関する取り組みにも力を入れました。明治大学創立130周年記念事業企画として、日本で初となるインターネットによるプレゼンコンテスト「eプレゼン・コンテスト」を開催しました。
今後も、明治大学のユビキタス教育にご期待ください。
21世紀は、平成17年1月28日に中央教育審議会が発表した答申『我が国の高等教育の将来像』において、「知識基盤社会の時代」と位置付けられています。そして、この答申では、知識基盤社会での高等教育の役割として、「新たな知の創造・継承・活用」に応える「教育機能の充実」はもとより、「幅広い教養を身に付け、時代の変化に合わせて積極的に社会を支え、あるいは社会を改善していく資質を有する人材=『21世紀型市民』を多数育成していく」ことを求めているほか、この知識基盤社会の到来に向けて、大学の学部・大学院教育に対して、特に「誰もがどこでも学べる高等教育=『ユニバーサル・アクセス』の実現」を要請し、この点について「競争的環境の中での各高等教育機関の個性・特色」を一層明確化する必要性が述べられています。これらのことを踏まえて、本学のユニバーサル・アクセスの飛躍的拡大を目指し、ユビキタスカレッジは設置されました。
具体的な取り組みとしては


eラーニングでは、学生が自ら学ぶ姿勢を大切にしますが、教材が独り立ちできるように設計をする必要もあります。そのため、インストラクショナルデザインに基づく授業設計を行うことになりますが、いきなりすべての要素を取り込むことは、大きな負担となりますので、最初は「入口・出口・授業内容の明確化」、「インタラクティブ性の確保」を念頭に置いています。また、1科目すべてをeラーニング化することばかりではありません。適宜、スクーリングや討議を組み込みながら、その科目にあった効果的な授業設計を行います。
結果として、対面授業にて実施していた科目についても、授業設計をやり直す形になるため、対面授業向けの授業構成の見直しにもつながり、FDとしても貢献できる仕組になります。
専門家チームによる教材作成および学習支援体制を確立し、学びの促進とともに教科教員に係る負荷の軽減を図っています(図3)。定期的な評価・見直しを通して、教育効果を維持させるとともに、教育改革を継続的に行う体制構築を目指しています。

