全学ビジョン達成のための重点施策

1. 教育における重点施策

予測不可能な時代において国内外の様々な課題に対峙し、自ら切り拓く「前へ」の精神を持ち、解決策への道筋を示すことができる人材を育成します。そして、新たな課題に対応できる教育活動を展開するとともに、多様な価値観を受容し共に学び共創する教育環境を整備し、世界トップレベルの教育力ある大学を目指します。そのために、以下に掲げる事項を実践します。

総合大学として、学部・研究科の枠を超え、社会のニーズに対応した教育プログラムを展開します

  • 学部や研究科における豊富なリソースを活用して、イングリッシュ・トラックや学問領域を超えた横断的学位コースを複数構築します。
  • 学生の英語コミュニケーションに関する能力スタンダードの構築およびその向上に資するため、全学的教育システムを開発・運用します。
  • 異文化を理解する力とコミュニケーション力を養成するため、外国人留学生との交流プログラムを提供します。
  • 初年次教育の充実を図り、教養系科目の共通化の推進を行い、カリキュラムの効率性と統合性を高めます。
  • アクティブラーニング型授業を支援するため、図書館・博物館を活用し、学生の主体的学びを促進します。
  • 科目ナンバリングを活用し、海外大学と授業科目の共有や、単位互換を進めるとともに、ダブルディグリーや共同学位など他機関との学位プログラムを拡大します。

大学院では教育と研究を深化させ、世界のフロントラインで活躍する研究者を養成します

  • 急速に変化する学問領域に対応するため、学際的に融合された研究を展開する国際水準の学位プログラム(専攻型からプログラム型へ)の設置を検討します。
  • 学術界のみならず、産業界で活躍する博士人材の育成に注力します。
  • 高度職業人教育をさらに充実させ、実社会で活躍する人材を育成する一方で、社会から研究者として戻ってくる人材の受け入れを推進します。
  • 国際的に活躍できる研究者を育成するために、海外に長期滞在できる研究助成プログラムを推進します。
  • 学部と研究科が連携した教育や、大学院の5年間一貫教育を行い、安定的かつ高度な研究を行える環境を整備します。
  • 明治大学の教育・研究を支える次代を担う人材を育成します。
  • 研究科の枠を超えた教育プログラムを推進するため、大学院共同研究などの支援プログラムを拡充します。

教育を受ける時期や年齢・場所を問わない、多様な教育を提供します

  • リバティアカデミーや専門職大学院のみならず、学部教育も含めた「学び直し」の場を提供します。
  • リバティアカデミーによる全世代向けの生涯教育を推進します。そのために質的向上を目指し、既存講座の充実と見直しを図って、多様なニーズに応える講座カリキュラムを展開します。
  • 専門職大学院では、リカレント教育の拠点となるために、ICTの活用による柔軟な受講環境を整備して就学機会を拡大します。それとともに、エグゼクティブコース(短期研修)の設置などにより有職社会人の再教育プログラムを充実させます。
  • 双方向の情報伝達を基本とした授業のオンライン配信を充実させ、受講するキャンパス・教室など場所を問わない授業を実施します。加えて、収録動画と情報共有ツールを活用したコンテンツ教材の充実を図ります。

国内外から多様な学生を受け入れるとともに、世界に挑戦する学生を支援します

  • 世界の課題の解決に向けて挑戦する意欲ある人材を多方面から受け入れるため、社会構造の変化を見据えた多様な選抜方法を実施します。
  • 国内外から多様な学生を受け入れるために、全学部統一入試地方会場および海外指定校の充実を図ります。
  • 教育研究環境の国際化を促進するため、海外大学などとのパートナーシップを深め、留学生・研究者を積極的に受け入れます。
  • 学部横断的英語学位コース、クォーター制度を活用した英語で行うサマースクール、日本語教育体制、短期受入型プログラムなどの充実を図ります。
  • 海外の優秀な教員を招聘し、トップスクールの教育を提供します。
  • 外国人留学生の様々なニーズに合った修学サポートやキャリアサポートなど、包括的な支援体制を整備します。
  • 学生の半数(4000人)が卒業までに海外留学することを支援するため、海外大学のサマースクールへの派遣プログラムや海外インターンシップを拡充し、多彩なプログラムを展開します。
  • 学生の海外留学を促進するためクォーター制度を活用し、能動的な学びの機会を創出します。

全学的な文理融合によるリベラルアーツ教育や初年次教育を提供します

  • 教養系科目の共通化と、文理融合のリベラルアーツ教育を推進します。
  • 明大生として、共通の素養を身に付けるための「初年次教育プログラム」を構築・提供します。
  • グローバル教育を推進するため、社会・文化的多様性に配慮し、異文化理解に欠かせない多様な外国語の学習支援環境を整備します。
  • 初年次教育において、ICT技術の変化にともなう様々なリテラシースキルの育成を図ります。

急速な社会の変化に対応するため、基礎・理論と実践にまたがる教育を展開します

  • 社会で即戦力となりうる実践的な教育を展開するため、企業と連携したプロジェクト型授業など、課題解決型学習プログラム(PBL)を推進します。
  • 理論と実践の往還を通じて、持続可能な社会を支える人材を教育する専門職を育成します。
  • 社会の変化に対応できる教育を展開するため、実務家教員の活用も取り入れたカリキュラムを編成します。

次世代のICTを活用した先端的な教育方法を全キャンパスで展開します

  • eラーニングを活用し、「いつでもどこでも何度でも」柔軟に学べる環境を整備します。
  • 4キャンパスのリソースを有効活用し本格的な遠隔教育を推進することで、文理・キャンパス融合型教育を行います。
  • 次世代ICT技術を活用し、学びのツールを開発します。

建学の精神(権利自由、独立自治)に基づく人材育成と人権・平和教育を実践します

  • 建学の精神に基づく教育を通じて、それぞれの個性に応じ社会で活躍できる人材育成をいっそう推進します。
  • 平和教育登戸研究所資料館や博物館の活用などを通して、人権・平和教育を実践します。
  • 持続可能な17の開発目標(SDGs)の目標達成に努め、教育研究活動の中においても人権尊重と平和を希求する精神を養います。