全学ビジョン達成のための重点施策

5. 大学運営における重点施策

建学の精神・教育理念に基づく教育・研究活動を永続的に発展させ、さらに明治大学を「前へ」と進めます。そのために、法令・社会規範遵守のうえ、次代に向けた長期的な視点で以下に掲げる事項を実践し、大学運営を行います。

ダイバーシティ&インクルージョンの理念に基づいた大学運営を行います

  • 一人ひとりの人権が尊重され、多様性を理解し、お互いの人権を認め合い、差別や偏見による人権侵害が生じることのない大学づくりを進めます。
  • 多様な価値観を受容・尊重し、共に学び共創する大学、「ダイバーシティ-フレンドリーキャンパス」の創造を目指し、すべての構成員がキャンパスのあらゆる場で平等に活躍・交流できる環境整備と組織づくりを推進します。
  • 公正かつ客観的な評価に基づき、女性や外国人の教員・研究者の採用および女性管理職の登用を積極的に行い、目標数値の達成を目指します。

校友会・父母会など本学を支える諸団体との連携を強化し、大学の振興を図ります

  • 国内外の校友会や父母会と連携を強化し、それらの活動をさらに支援します。
  • 校友会・父母会と本学が相互の連携をより深めることで奨学金制度のさらなる充実を図り、三者がオール明治として学生の経済支援をバックアップする体制を目指します。
  • 校友・父母からの寄付を有効活用し、教育研究の拡充を図ります。
  • 学生のU・Iターン就職を意識した地域講座を、校友会・父母会と連携して展開します。
  • 校友会・父母会も交えたオール明治として、体育会活動などの課外活動への応援の輪を積極的に広げます。

本学の中高大一貫教育の核となる付属校をはじめとして、様々な高大連携を推進します

  • 付属中高の拡充と多様化を図り、同時に一貫教育を通して本学独自の人材の育成を進めます。
  • 大学入学前の語学教育などの成果を生かし、大学入学後の留学促進を行います。
  • 付属校教育の特色を生かした国家資格取得について、高大連携によるサポート体制を強化します。

将来を見据え、各キャンパスの特性を生かした施設整備を行います

  • 教育研究・福利厚生施設の充実のため、各キャンパスの施設整備計画を調整した長期キャンパスデザイン構想を策定します。
  • 4キャンパスのリソースを有効活用し本格的な遠隔教育を推進することで、文理・キャンパス融合型教育を行うための整備を行います。
  • 各キャンパス・各学部の特性に適したラーニング・コモンズを整備し、ICT環境や支援システムの構築を通じて学生同士が知的交流を図る場を提供します。
  • 各キャンパスすべての学生が快適に利用できるスチューデントセンター(サークル部室、練習室など施設の他、福利厚生施設やラウンジ、学生と校友・父母・地域の方々とのふれあいの場)の建設計画を進めます。
  • 本学のすべての構成員が「違い」にかかわらず、キャンパスのあらゆる場において平等に活動し、尊重される施設の整備を推進します。
  • 総合大学としての図書館・博物館の一層の充実を図るとともに、日本のメディア芸術の拠点として、明治大学東京国際マンガミュージアム(仮称)を整備します。

IR(Institutional Research)機能を活用し、大学運営の可視化に努めます

  • 大学が保有するデータベースの統合化を図り、全学的な情報利活用の基盤であるIRシステムを活用します。
  • 全学生の個人レベルでのeポートフォリオを活用し、学習過程・学習成果などを把握(可視化)することにより、学習指導などを支援します。
  • IRシステムの全学・学部などでの利活用を促進するために、教学マネジメント、教育の質保証をデータ分析面から支援します。
  • IRシステムに基づき、教育研究の取り組みを各種レポートやWEBサイトを通じて積極的に発信します。

新たな時代に対応できる教員組織、事務組織を構築します

  • 新たな時代に挑戦できる教員組織を構築するため、教育力のみならず、研究力を向上させるための教員支援体制の整備を目指します。
  • 国内外を問わず、複数の機関(大学や企業など)の業務に専任扱いで従事することができるクロスアポイントメント制度を導入します。
  • さらなる研究力向上のため、一定期間研究に専念できる研究専従型教員制度など新しい制度の実現を推進します。
  • 大学運営のグローバル化を図るため、海外の高等教育機関との教職員交流・交換を推進します。
  • 新規課題・政策課題に対応できる事務組織を構築し、教育研究の質向上に努めます。
  • グローバル化する教育研究環境に対し、多言語対応などの整備を進めます。

戦略的広報を展開し、明治大学ブランドを国内外へ発信します

  • 社会情勢に即した効果的な媒体を活用し、新技術を駆使した新しい広報手段で本学の魅力を発信します。
  • 本学のステークホルダーのネットワークをさらに強固にし、国内外で活躍する校友を起用して明治大学ブランドを広く発信します。
  • 本学の研究力を広く社会に発信し、研究ブランド力の向上を図ります。
  • 国内外の多様な学生に明治大学の魅力を分かりやすく伝えるため、ダイバーシティに配慮した情報発信体制を構築します。