「数理科学する」ってどういう意味だろう?
と思ったみんなのために、
ボクがなるべくわかりやすく説明するよ。

「数理科学する」ってどういう意味だろう?
と思ったみんなのために、
ボクがなるべくわかりやすく説明するよ。

はじめに

「数理科学」と学校の算数や
数学はどう違うか

みんなが学校で勉強している(してきた)算数や数学はスポーツで言えば基礎トレーニングにあたります。
部活動などで一生懸命練習するのは、試合で活躍するためですよね。

それと同じように、算数や数学も、計算したり、与えられた式を解くだけじゃなく、自分で式を立てて、世の中の現象を理解するために役立てたり、ビジネスに応用したりすることではじめて本当の面白さがわかってきます。

まず5つのプロジェクトで
「数理科学」します

数学を使うことで、世の中の現象がどうして起きるかわかったり、次にどんなことが起きるかを予測することができたら、すばらしいと思いませんか。

明治大学の先生たちは、数学という道具を使って、人々が抱えている問題をより深く理解し、解決することに取り組んでいます。
いま、研究が進んでいるプロジェクトは、次の5つです。

5つのアプローチ

テーマ1 自然や社会の現象を数理でひもとく

例えば渋滞が発生するしくみを数理モデルで表すことができれば、対策が立てやすくなります。でも、化学反応や生命、社会問題などの現象を、シンプルな数式で表すには、その式でどこまで現象を再現できるか、一つひとつ確かめることが大切です。

テーマ2錯覚をコントロールする

人間が目から得る情報は全体の8割とも言われています。それほど大事なのに、なぜ錯覚は起きるのか。そのメカニズムを明らかにして、錯覚をコントロールすることで、交通事故を防いだり、芸術やエンターテインメントの表現を広げたりできます。

テーマ3金融システムの崩壊を防ぐ

銀行や証券会社は、国境をこえたビジネスをしています。だから、例えばどこかの国で銀行が倒産したりすると、世界中の国が被害をこうむることも少なくありません。そのきっかけを早く見つけて、対処するための研究をします。

テーマ4折り紙工学でモノづくり改革

折り紙には「縮んだり広げたりできる」「軽くて強い」という特徴があります。この優れた特徴を建築や自動車産業、医療など、いろいろな分野のモノづくりに役立てることで、商品を開発し、生産する方法が大きく変わる可能性があります。

テーマ5 誰も疲れない介護を考える

超高齢社会では、介護される人、介護をする人のどちらも快適に毎日を過ごすことが課題です。そこで、顔の表情から疲れを読み取る技術や、介護する部屋の模型を使った実験などによって、誰もが疲れずに介護できる空間を考えます。

さいごに

良い数学のモデルをつくると、世の中の複雑な現象のあれこれを、
すっきりシンプルに表すことができ、話し合いや実験がしやすくなります。
どうですか、数学・数理科学ってかっこいいでしょう?
社会の問題を解決したいと思ったとき、数理科学はとても頼りになる学問です。

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