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学長室

「スーパーグローバル大学創成支援」事業の構想概要

2014年11月05日
明治大学 WEB学長室だより


副学長(総合政策担当) 伊藤 光


 これからの世界で活躍できる若者をいかに育成するか、高等教育の在り方が問われている昨今ですが、このたび本学の取組み「世界へ!MEIJI8000 -学生の主体的学びを育み、未来開拓力に優れた人材を育成-」が、文部科学省の平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」事業の「タイプB:グローバル化牽引型」に採択されました。
 この事業は、徹底した「大学改革」と「国際化」を断行し、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や、我が国の社会のグローバル化を牽引する大学に、今後10年間に渡って支援を続けるものです。この5月には構想調書を申請し、8月のヒアリングを経て、9月末に採択結果が公開されました。採択校数は、「タイプA:トップ型」には16校の中から13校(国立11、私立2)が採択、一方「タイプB」は93校の中から24校(国立10、公立2、私立12)が採択されました。また、本学と系列法人協定を結んでいる国際大学も、世界115ヶ国、約3,600名の修了生を輩出している実績をもとに「IUJ Evolution -アジアのグローバル・スタンダードを世界水準へ-」という構想名で、タイプBに採択されています。

 本学が採択されたことを受け、10月8日、駿河台キャンパスのグローバルフロントにおいて、教職員約150名の参加の中、取組みに関する説明会を開催しました。下図は申請した構想調書の中に盛り込んだ「構想全体の概念図」です。 いまグローバル化が急速に進む世界で、自ら学び、考えて判断し、積極的に行動できる若者の育成が期待されています。すでに全学的に検討されてきた総合的教育改革を土台として、主体的学びを育む教育システムやグローバル・キャンパスの構築を進める中から、未来開拓力に優れた人材を育成していこうとする構想です。そのために柔軟な学事暦を作り、海外留学を容易にするアクティブ・タームを展開して、10年後には、2人に1人が単位修得の海外留学を可能とする一方で、外国人留学生の受入れを4,000人、日本人学生の送出し学生を4,000人、外国語による授業科目を倍増させる等の達成目標を掲げています。さらに混住型学生宿舎の開設、地域との連携、研究拠点を活かした教育、また明治大学アセアンセンターの活用や国際大学との連携等を通じて、全学生が国内外で異文化体験するという意欲的な構想です。毎年の卒業生8,000人を、世界で活躍できる人材に育て上げていきます。

 本構想の推進には、ガバナンス体制の改革も伴います。そして構想調書に掲げた目標を確実に達成するためには、全学的な推進体制を組むと同時に、学部、大学院、関連部署等との相互の緊密な連携が必要になります。これからの明治大学が国際通用性の高い大学となるために、構想の実現に向けて推進していきます。

(参考URL)
独立行政法人 日本学術振興会(ホームページ)
平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」申請・採択状況一覧
http://www.jsps.go.jp/j-sgu/kekka.html

構想全体の概念図(平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」事業 本学構想調書より)構想全体の概念図(平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」事業 本学構想調書より)

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