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高畑百合子(たかはた・ゆりこ)
2003年法学部卒業。高校時代から「私はアナウンサーになる」と周囲に公言。明大在学中に友人と2人でチアリーディングチーム・ジャガーズを立ち上げ、チアに没頭。特技は早起き、腹筋、大声。
インタビュアー:服部真由子
(政治経済学部3年、明治大学チアリーディングチーム・ジャガーズ所属) |
服部 アナウンサーをしていてよかったことや、印象に残っていることはありますか。
高畑 毎日がすごく印象的なの。私は今スポーツを担当していて、選手が、高畑だから話すとか、今まで取材してきてくれたから話すとか、そういうふうにインタビューに答えてくれたことはすごく覚えているし、印象が強いね。
服部 逆に何かつらいことはありますか。
高畑 「みのもんたの朝ズバッ!」という番組でスポーツを担当したばかりのころ、打ち合わせでみのさんに、「今日のゲストの力士はどこの部屋?」、「何歳?」と言われて答えられない。「じゃ、今日スタジオで何を話すの」と言われて、「みのさんにお任せで」みたいな感じになってしまって、自分は本当に何もわかっていないということに気づいたときがあるの。そのときは、みのさんにものすごく怒られたし、一番つらかったといったら、それかな。それから勉強の仕方がすごく変わったかな。
服部 1日のスケージュルは、どのようになっているんですか。
高畑 私の場合は、朝の番組をやっているから、まず起きるのが深夜の1時半なのね。
服部 エッ! 寝る時間ですよ。
高畑 1時半に起きて2時に家を出て、2時半に会社に着くの。そこから3時半まで着替えたり、メークをしたり準備をして、3時半から5時半までは打ち合わせやフリップの確認をしたり、勉強する時間なのね。それで5時半からオンエアが始まって、8時半まで番組の生放送があって、それが終わって9時半ぐらいまで反省会がある。その後は日によって違うんだけど、取材に出かけたりするのね。格闘技も担当しているので、中継があるときは、そのまま夜の11時とか、12時まで働くこともある。
服部 明治大学を選んだ理由を教えてください。
高畑 私は、高校時代からアナウンサーになりたいと思っていたんだけど、アナウンサーになるために大学名は関係ないと思っていたし、どこの大学出身のアナウンサーが多いかというのも調べなかった。大学を選ぶときに友だちと一緒にキャンパス巡りをしたんだけど、早稲田に行ったときも、青学に行ったときも、何かピンとこなかった。それが、明治のキャンパスに入った瞬間、「ああ、私ここに来る」と理由のない衝撃があって、明治のごみ箱にほかの大学のパンフレットを全部捨てて、明治のパンフレットだけを持って帰ったの。受験勉強も明治の赤本だけを買って、過去15年分ぐらいの問題を解いていた。それぐらい明治一本だった。
服部 どんな大学生活を送ってきたんですか。
高畑 入学したその日に応援団のチアリーディング部に入って、そこからはチアのことだけを考える毎日。2年生で応援団をやめてジャガーズをつくって、何とか存続していくチームをつくりたいという気持ちがすごく強かった。ゼロから何かをつくることはものすごく大変で、授業中にその日の練習メニューを考えたり、部員をどうやって集めよう、練習場はどうしたらいいかな、と毎日考えていた。楽しかったというよりも、充実していたという感じかな。
服部 練習は、公園でやっていたと聞いたことがあるんですが。
高畑 明大前の近くにクジラのすべり台がある公園があって、そこで寒空の下ずっと練習していたな。コーチがいなくて、自分が自分に対して指示を出さなきゃいけないというのはすごくつらかったね。
服部 アナウンサーになるために努力したことや、意識していたことはありますか。
高畑 アナウンサーになるためには、学生生活4年間で自分が一番やりたいことを思い切りやった人のほうが、魅力的だなと思ったのね。だから、アナウンサーに関する勉強は全くしなかったし、正直アナウンサーは1人も知らないんじゃないかというぐらいテレビも見なかった。チアリーディングにすべてをつぎ込んだという感じかな。
服部 私も就職活動が始まるんですけど、何かアドバイスをいただけますか。
高畑 自分がやりたいことを100%悔いが残らないようにやることが、何よりの武器になると思うのね。音楽が好きだったら、「誰よりも私は好きです」って言えるぐらい自分が音楽にハマることだと思うのね。そうしたら、それが自分の強みになるし、目に表れる自信も違ってくると思うから、今好きなことをとことん追求することだと思う。就活の前には、自分を知るために、私は何が好きなんだろう、私はどんなことに興味を持つんだろうということを紙に書き出して、自分をアピールできるようにすることも大事なことだと思う。
服部 自己分析ですか。
高畑 そうだね。自分に問いかけてみるだけでいいと思う。「あなたは何が好きですか」と自分にインタビューをして、自分で答えることを繰り返せば、私はこういうことが好きだったなとわかるから、絶対役に立つと思う。就活は楽しいよ。
服部 楽しいですか。
高畑 楽しいね。楽しんだ者が勝っているという感じがする。楽しむまでにちょっと時間はかかったけど、自分を知っていくチャンスだという意味で楽しめたしね。
服部 アナウンサーのほかにもいろいろ受けたんですか。
高畑 私はアナウンサー以外は全く考えなかった。しかも、キー局しか受けない。もしアナウンサーがだめだったら、職種は何でもいいから5時に終わる会社に入って、チアの社会人チームに入ろうと思っていたの。
服部 最後に明大生にメッセージをお願いします。
高畑 明大生であることに誇りを持ってもらいたいと思うの。私が明治に入って、アナウンサーになりたいと言ったときに、当時、明治大学出身の女性アナウンサーはほとんどいなかったから、「絶対なれないよ」って周りからすごく言われた。大学に誇りを持てない人も中にはいると思うけど、とことん好きになれば、好きになった分ちゃんと返ってくる。自信がないまま大学に通うより、大学を好きになって、誇りを持って、卒業してからも、「私、明治大学です!」と言えることが絶対に自分の中で一番のプラスになると思うから、誇りを持てる学生生活だったと思えるようにしてほしいな。
服部 高畑さんのこれからの夢とか、目標はありますか。
高畑 スポーツのことだったら高畑に任せたいと言われるようになりたいと思っている。今、女性がスポーツ番組を担当することはあっても、専門的なところまで求められていないから、スポーツのことをしゃべれる女性アナウンサーというポジションをつくり上げて、さらにそこに自分が立てたらいいなと思って毎日やっています。
百合子先輩へ
百合子先輩は優しくて笑顔の素敵な人でした。そして、その素敵な笑顔の奥に強い心を持った人だと感じました。インタビューを終えて何よりも心に残っていることは「学生生活は楽しかったというより、つらいことも含めて充実していた」と笑顔で答えていらしたことです。何でも自由に選べる大学生活では楽しむことより充実させることの方が難しいかもしれません。私はジャガーズに入って本当によかったと改めて感じました。
服部 真由子
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M-style No.009(2007年4月20日発行)『Mスタインタビュー』より
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TBSアナウンサー
高畑百合子さん
高畑さん(右)とインタビュアーの服部さん(左)
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