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ラグビー部、慶大に黒星で対抗戦3連敗、選手権出場も危機的
 
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 明治大学体育会ラグビー部は11月2日、関東大学ラグビー対抗戦Aグループ第5戦となる慶應義塾大学戦(東京・秩父宮ラグビー場)に臨み、19−24で黒星を喫した。今季の戦績は開幕から5戦を終えて2勝3敗。筑波大戦,日本体育大戦と続く3連敗で、本格的に大学選手権への出場が危ぶまれる状況に陥った。

3連敗という結果に肩を落とす紫紺の選手たち
3連敗という結果に肩を落とす紫紺の選手たち

 今季で指導3年目を迎え、ヘッドコーチから昇格した藤田剛監督(83年政経卒・元日本代表HO)のもと、「縦横無尽」をチームスローガンに掲げる明大。10シーズンぶりの対抗戦優勝を目指したが、前節・日本大戦での24年ぶりとなる敗戦を含むシーズン前半で連敗。大学選手権出場のための対抗戦グループ5位にすら留まれない可能性が浮上し、後がない状況に追い詰められた。
 対する慶大は開幕戦で日体大に19−24と不覚をとったが、帝京大に5−5で引き分けるなど地力を発揮。ここまで3戦して1勝1敗1分けと、これ以上の敗戦は許されない状況。伝統の明慶戦は、互いに後がない両校の意地がぶつかり合った。

 試合は慶大のキックオフで開始。敵陣22mライン内側に攻め込んだ明大は13分、慶大の反則にペナルティゴールを選択。惜しくも先制こそならなかったが、なりふり構わない勝利への執着をみせた。
 試合が動いたのは20分。明大陣22mライン内側でペナルティを得た慶大は、同様にペナルティゴールを選択し0−3と先制。明大もすかさず21分、今試合SOで出場の田村優(文2)がペナルティゴールを沈め、3−3の同点に追いすがる。

スクラムで意地をみせた明治。PR土井貴弘(政経4)も負傷をおして出場
スクラムで意地をみせた明治。PR土井貴弘(政経4)も負傷をおして出場
決して諦めず突進を繰り返したFL山本。FWのアタックを引っ張った
決して諦めず突進を繰り返したFL山本。FWのアタックを引っ張った

 試合は両陣営の持ち味を押し出した攻防に推移。慶大は、明大フォワードに後退を強いる中盤のハイパントキックからバックスを展開させ、前半25分、明大ラインディフェンスの裏をかくキックパスを繋いでトライ。3−10とリードした。
 明大は、優勢なスクラムで相手ボールをターンオーバーするなど、オフェンスのミスをスクラムでカバーしつつトライを目指す。FL山本紘史(政経4)をはじめ、FL名嘉翔伍(政経2),No.8杉本博昭(政経2)のフォワード第3列を中心に、闘志溢れる突進を繰り返すが、なかなか効果的な突破に繋がらない。バックス陣も、SO田村やCTB衞藤陽介(経営2)らが果敢なカットインをみせたが、ライン大外での突破は奏功せず、ミスも手伝って攻めあぐねる形に。そのまま前半は36分に明治、43分に慶應がペナルティゴールを追加し、6−13で終了した。

 後半、先制したい明大は6分、慶大にペナルティゴールを献上し6−16と出鼻を挫かれる。しかし、ハーフラインを越えて攻め込んだ12分、ラック5連取から最後はSO田村がドロップゴールを成功させ、9−16と食らいついた。
 慶大もバックスの主力をプレー中の負傷で欠き、決定力こそ低下しているものの、強固なディフェンスと運動量で試合を支えた。14分、明大は中盤でのキック合戦を嫌って自陣からライン大外まで展開したが、慶大のターンオーバーにより逆にワイドアタックを受けて被トライ。9−21と突き放される。

CTB衞藤も積極的に仕掛けたが、フォローが薄いことが悔やまれた
CTB衞藤も積極的に仕掛けたが、フォローが薄いことが悔やまれた
ライン大外でも分厚い慶大のディフェンス。WTB,FBでの勝負は機能せず
ライン大外でも分厚い慶大のディフェンス。WTB,FBでの勝負は機能せず

 その後19分にペナルティゴールを追加し、12−21とした明大は、逆転に向けて執拗なサイドアタックを繰り返す。しかし、接点での倒れこみ多発と、第一列の運動量低下にともなってアタック間隔が長大になり、そのつど余裕をもって分厚いディフェンスを整える慶大にからめ取られるもどかしい攻めに終始。ゴール前まで攻め込んだ大事なラインアウトもミスで自滅するなど、得意のフォワード戦で精彩を欠く厳しい状況に。さらに33分には、不必要な反則から慶大にペナルティゴールを与え、12−24のスコアにスタンドのファンからは溜息がもれた。

 文字通り後がない明治。残りの力をふり絞り、相手陣22mライン付近で得たペナルティを速攻で持ち込んだ37分、LO鎌田祐太郎(法3),No.8杉本(博)とラックを連取、後半から出場のFL西原忠佑(政経3)の突進をフォローしたSH金澤章太(情コミ3)がオフロードパスを繋ぎ、そのままインゴール中央に飛び込む待望のトライ。19−24と最後の最後で紫紺の意地をみせた。明大はワントライ・ワンゴールで5点差を覆すべく、ロスタイムの4分間をフォワード・バックスともに攻め続けたが、ついに慶大の堅守を抜けないままノーサイドを迎えた。

後半37分、SH金澤が繋いだ待望のトライ。明治唯一のトライだった
後半37分、SH金澤が繋いだ待望のトライ。明治唯一のトライだった
接点で明治のサイドアタックを阻むまさに「黒黄の壁」。FWの運動量で圧倒された
接点で明治のサイドアタックを阻むまさに「黒黄の壁」。FWの運動量で圧倒された

 スコア的には接戦であり、紫紺の選手たちの気迫は伝わる試合であったが、5点という点差以上に大きな内容の開きを、手詰まり感を感じさせるゲームであった。何より、2勝3敗という厳然たる結果がのしかかる。大学選手権出場には対抗戦5位以上の成績が何としても必要だ。残る帝京大,早大との2試合を連勝することが、その必要最低限の条件となる。
 次戦は11月16日、早大の連勝を53で止め、8年ぶりに土をつけた帝京大との一戦(秩父宮ラグビー場、14時キックオフ)。強力な大型フォワードを擁し早大撃破の勢いにのる帝京大を相手に、明治の戦いを見届けたい。(広報課)

【藤田剛監督のコメント】
 今日は明治のラグビーにこだわった。ある程度の形は見えてきた。後半のキックゲームもこちらの意図したものではなく、キックは使わないくらいのつもりで臨んだ。機動力はなかったが、まだ次の試合に向けて修正する時間はある。帝京戦に向け、プレーの精度を上げて絞り込みをする。緊急合宿で追い込みたい。
 まだ2試合ある。もう一度我々明治のこだわりを見せたい。

【LO杉本晃一主将(政経4)のコメント】
 フォワード、バックスともどんどん前に出るつもりでしたが、自陣でのペナルティで点差を開かれ、オフェンスでミスを繰り返しチャンスを潰してしまいました。スクラムは怪我人もいて本調子ではありませんでしたが、できるだけのことはやれたと思います。
 今後は一つひとつのミスの重さを再認識して、プレーを修正したいと思います。自分たちには後がないので、必死になってやるだけです。

明治大学ラグビー部ホームページ

関東大学ラグビー対抗戦Aグループ対戦表(関東ラグビー協会)
                            
対抗戦 対 慶應義塾大
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明治のラグビーを見せると藤田監督
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逆転ならず、うなだれるLO杉本(晃)主将
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