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博物館・商学研究科—信楽焼商品開発に関する特別講義を4年ぶりに開催

博物館と商学部教員が共同で進めている信楽焼(滋賀県)の製造・流通・販売に関する調査・研究は、コロナ禍によって中断を余儀なくされていた現地調査が2023年3月から再開し、12月20日には4年ぶりに成果報告会「信楽焼発『世界観』の創造を目指した商品開発」が開催された。これは、大学院商学研究科との共催、商学部の後援により他専攻科・学部の院生・学部生や一般社会人にも門戸を開いた公開特別講義として実施され、当日はリバティタワー1093教室に学生・一般合わせて166人が参加した。講義には滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場の高畑宏亮氏(陶磁器デザイン係主任専門員)が講師を務め、試験場が産地において果たしている役割と、メーカーを支援する組織であるTEIBAN商品開発研究会の活動について基調報告があった。そして、卸売商社を経由する従来型の流通機構が弱体化している状況に対し、メーカーが出張展示会などを通して積極的に消費地とコンタクトを取りはじめた動向などについてディスカッションが行われた。
(博物館事務室)