「研究シーズ」に総合数理学部 宮下 芳明 教授らの研究シーズを1件追加いたしました。
詳細は以下のとおりです。
宮下教授と加藤邦拓君(理工学研究科博士前期課程2年)が新たに開発した「ExtensionSticker」は、タッチパネルディスプレイに貼り付けるだけでタッチパネル外からのタッチ入力を転送可能とする技術です。
導電性インクなどの導電性素材によって縞模様シールを作成し、静電容量式のタッチパネルに貼り付けます。これによって、ユーザはタッチパネルに直接触れずとも、この縞模様シールをタッチすることで、タッチパネル上にタッチ入力を発生させることができます。また、本手法では特定の箇所にタッチイベントを発生させるような離散的な入力だけでなく、スクロール操作のような連続的な入力も実現しました。
ExtensionStickerは、例えばスマートフォンのスクロール操作を、端末側面や背面をなぞる操作で実現したり、スマートウォッチのバンド部分を入力インタフェースに拡張したりと様々なタッチパネル端末に対して有効です。他にも、ExtensionStickerの入力部分の配置を変えることで、回転操作をスクロール操作に変換するなど、様々な応用が考えられます。
現在、本研究シーズは特許出願中で、国内外での学会にも投稿しており、10月5日~8日に開催される国際学会「ACM UIST 2014」のデモセッションにて発表を行います。また、12月2日に開催される新技術説明会でも発表を予定しています。本技術にご興味がありましたら、是非会場までお越しください。
●ACM UIST 2014発表情報
Kunihiro Kato, Homei Miyashita: Extension Sticker: A Method for Transferring External Touch Input Using a Striped Pattern Sticker, In Adjunct Proc. UIST2014, 2014.
●参考動画
●宮下研究室:http://miyashita.com/
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