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社会連携・社会貢献

【明治大学・福井県連携講座】 「交通と観光」の十字路・敦賀 福井の魅力を探索する!

開催期間:2012年11月23日~2012年11月23日
明治大学 社会連携事務室

~欧亜国際連絡列車運行100周年記念~
 「交通と観光」の十字路・敦賀 福井の魅力を探索する!

古来より天然の良港、またアジア・ヨーロッパと日本の各地域を結ぶ交通の拠点として栄えてきた福井県敦賀市。今年は、東京・敦賀・ヨーロッパを鉄道と船で結ぶ「欧亜国際連絡列車」の運行から100周年、敦賀・長浜間で日本海側初の鉄道が開通して130周年、敦賀港・ウラジオストク港との間に定期航路が設けられて110周年など、3つのアニバーサリーの年を迎えます。
また、平成26年度には北陸新幹線の金沢開業と舞鶴若狭自動車道の全線開通が予定され、福井県を取り巻く高速交通ネットワークも変化の時を迎えます。
田中完一先生には、敦賀の鉄道・港の整備の歴史について、当時の歴史的背景の中、どのような人々が尽力したのか、さらに当時の日本人が敦賀の向うに見据えた世界観を織り交ぜながらお話しいただきます。坪田知広先生には、鉄道ネットワークが敦賀や周辺地域の観光資源といかに結びつき、地域経済の振興に寄与しているのかをご提示いただきます。フリーディスカッションでは、こうした福井の交通体系の整備が福井の観光と地域経済にもたらしてきた意味や、これからの福井の魅力について語っていただきます。

日 時 2012年11月23日(金・祝)13:00~15:30(12:30開場)
開 場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1階 リバティホール
料 金 無 料
申 込 事前予約制です。(全席自由、先着300名)
     「リバティアカデミー事務局」までお申し込みください。
     TEL:03-3296-4423
     https://academy.meiji.jp/course/detail/970/

PROGRAM
■主催者挨拶/福井県 明治大学 
■研究発表/明治大学鉄道研究会

│1部│
■講演①
「敦賀・鉄道と港の夜明けから明日へ」/田中 完一
敦賀には、日本海側最初の鉄道が敷設され、かつて欧亜国際連絡列車が走り、ヨーロッパや当時の満州への窓口ともなって、「みなと敦賀は東洋の波止場」と謳われて来た。そうした敦賀が鉄道と港とによって発展してきた歴史を見直し、再来年、敦賀の高速交通体系が大きく変貌する機会に、敦賀の鉄道と港の交通遺産、さらに港周辺の史跡を活かしたまちづくり「ノスタルジアム構想」(ノスタルジー+ミュージアム)の実現を目指
していきたい。

■講演②
「鉄道の発達と観光振興」/坪田 知広
本格的な「環日本海時代」を迎え、歴史と地の利のある交流拠点として、敦賀の発展可能性は無限大である。今必要なことは(1)敦賀の観光資源を大きく掘り起こし、「途中下車」する意義を明確化すること、(2)県内はもちろん長浜や舞鶴など県境をも越えた広域観光連携で敦賀を起点とした鉄道ネットワークを生かしきること、などと考える。

│2部│
■フリーデイスカッション/田中 完一、坪田 知広、藤井 秀登
歴史の歩みとともに少しずつその姿を変容してきた「交通と観光」の十字路・敦賀。そこには観光対象となりうる、固有の文化や観光資源がある。そこで明治時代の鉄道・港湾整備から北陸新幹線・舞鶴若狭自動車道の整備までを見据えて、敦賀の地域振興を主に鉄道・港・観光資源の視点から議論し、敦賀の魅力を探索していく。

【講師紹介】
田中 完一 (タナカ カンイチ)
「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会会長・敦賀市文化協会会長
1943年生まれ。越前市出身。県立敦賀高校長、藤島高校長を歴任。福井県史編纂にも携わり、福井県内の条里制復原を行う。共著「角川・福井県地名大辞典」、「式内社調査報告(若狭・越前)」(皇學館大學)、「福井県史・資料編通史編(古代)」他。「山川・福井県の歴史散歩」の編集委員長。「幕末の福井」地図作成。地元敦賀の鉄道・山々・郵便・版画等の小冊子執筆。鉄道は子どもの頃からの趣味。現在鉄道友の会福井支部長。

坪田 知広 (ツボタ トモヒロ)
観光庁観光地域振興課地域競争力強化支援室長(兼)スポーツ観光推進室長(2012年8月1日付で文部科学省へ異動)
1969年福井市で生まれ、高校まで過ごす。1992年文部省(現文部科学省)入省。教育・学術・文化・スポーツ行政に幅広く携わる傍ら、2年間の愛知県(警察本部少年課長)、3年間の三重県(教育委員会学校教育担当次長)なども経験。北陸・東海地方に精通。2009年夏国土交通省に出向、観光庁で観光地域づくりやスポーツによる旅行活性化を担当。2012年8月1日付で文部科学省文部科学広報官(兼大臣官房総務課広報室長)となる。

藤井 秀登 (フジイ ヒデト)
コーディネータ・明治大学商学部教授
1966年生まれ。立教大学経済学部卒業。明治大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。JTB勤務などを経て現職。JTBでは主に地方自治体の地域振興を担当した。専門は交通論、観光事業論。社会経済学の視点から交通や観光事業を研究している。著書に『現代交通論の系譜と構造』(税務経理協会)、『交通論の祖型—関—研究—』(八朔社)などがある。

 

お問い合わせ先

明治大学リバティアカデミー事務局
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp