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震災等復興活動

阪井ゼミナールによる岩手県大船渡市での活動報告(学習支援・学童保育支援)

2016年08月04日
明治大学 震災復興支援センター

学習支援学習支援

学童保育支援学童保育支援

ド根性ポプラド根性ポプラ

 阪井ゼミナールの学生から、岩手県大船渡市で行った活動について、寄稿がありましたので紹介します。
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 わたしたち3年生は6月17日~19日の前半組と24日~26日の後半組の二つのグループに分かれ、復興の状況を知ることと現地の魅力を知ること、さらに学習支援、学童保育支援を目的に岩手県大船渡市に行ってきました。

 メディアでは熊本県で起きた震災が多く取り上げられ、東北の震災についてはほとんど見られなくなり、わたしたちとしても、どの程度復興が進んでいるのかわかりませんでした。実際目の当たりにして思ったことは、復興が進んでいる地域と進んでいない地域の差が大きいということです。越喜来地区ではまだまだ更地が多くみられ、写真で見た震災前の街並みと震災後では景色がまるで違っていました。しかしそれでも新しい道路ができていたり、トラックがせわしなく動いているのを見て復興は少しずつ、着実に進んでいるのだなと思いました。

 越喜来地区にある津波に耐え抜いたポプラの木は「ド根性ポプラ」と呼ばれ、現地の人たちはこのポプラの木を大切にしていました。そのポプラの木の大きさに圧倒されたと共に、この木の3分の2まで波がきたという事実を聞いて驚きました。津波の恐ろしさを知り、復興の現状を知り、現地の人たちの前向きな言葉を聞いて、改めて力になりたいと思いました。大船渡市に訪れるのが初めてだというわたしたち3年生にとって、今後の活動のモチベーションに繋がるとても貴重な体験となりました。
 
 また、学習支援ではテスト期間中の中高生の勉強の質問に答えるという責任と充実感が伴った活動になりました。自分では分かっていても相手にそれを分かりやすく伝える、ということは非常に難しかったのですが、質問に答えることができたときに達成感を得ることができました。
  学童保育支援では、はじめは元気な子供たちに圧倒され、子供たちと接することに不安を持つ人が多くいました。しかしそんな子供たちに引っ張られるかのように一緒に遊ぶことを楽しめるようになり、あっという間に時間が過ぎていきました。最後にはたくさんの子供たちにまた来てねと言われるほどでした。
 
  大船渡市には美味しい食べ物や、山や海といった壮大な景色、都会では見られない星空、明るく気さくな現地の人たち、といったようなたくさんの魅力がありました。訪問が終わった後も3年生全員がまた行きたいと言っていたほどでした。この魅力を発信していくこと、そして現地の人たちの話をよく聞き、わたしたちに何が出来るかを考えることが今後の活動に必要なのではないかと思いました。
  初めての大船渡市訪問は現地の人たちの力なしでは成し得なかったことばかりでした。こうした人たちのためにも恩返しできるような活動をしていきたいと思いました。
法学部法律学科 阪井ゼミナール
3年 廣田 奈々