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震災等復興活動

平山ゼミナールによる岩手県大船渡市での活動報告(大船渡での植樹体験)

2016年08月08日
明治大学 震災復興支援センター

椿植樹会の様子①椿植樹会の様子①

椿植樹会の様子②椿植樹会の様子②

椿植樹会の様子③椿植樹会の様子③

 平山ゼミナールの学生から、岩手県大船渡市で行った活動について、寄稿がありましたので紹介します。
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 私たち平山ゼミは2011年から福島県と岩手県で復興ボランティアを行い、被災と復興について研究を行っています。椿事業へは昨年から携わっており、昨年は産業まつりの椿ブースのお手伝いや、椿の成木の分布図の作成、椿の実拾いを行いました。
 また、大船渡市で椿事業に関わる方へのインタビューを一冊にまとめたリソースブック『大船渡の椿な人々』の作成も行いました。リソースブック『大船渡の椿な人々』は完成後、地元の椿についての理解を深めてもらうために、大船渡の中学校でテキストとして使用していただく予定です。
 大船渡の椿事業は始まったばかりで、大船渡のどこでどんな人がどんな椿事業を行っているのか、椿事業に携わっている人同士でも把握しきれていない現状があります。また、椿は育成に手間がかかるうえ、椿が資源となりうることを地元の人々はあまり知りません。リソースブック『大船渡の椿な人々』が椿事業に携わる地元の人同士をつなげ、地元の人々が椿について改めて理解する資料となればよいと思います。

 7月15日と16日、平山ゼミは大船渡での椿の植樹に参加しました。1日目、農業委員を中心とする地元の方々に平山ゼミ3年生と4年生あわせて12名が加わり、途中休憩をはさみながら約5時間かけて植樹を行いました。昼食は、農業委員の方がお弁当と椿油入りのけんちん汁を作ってくださり、美味しく頂きました。植樹が終わった後は、市役所の方に車で送っていただき、穴通磯の見学や、大船渡温泉への入浴などの観光もできました。

 2日目は、昨年に引き続きリソースブック『大船渡の椿な人々』作成のため、武田テル子さん、トシ子さんと、「つばき工房おいかわ」、「株式会社カメリア社中」、「糸紡ぎ工房ハべトロット」、「オオフナコ」の方々へインタビューを行いました。年配の方ほど方言、なまりが聞き取りにくい部分はありましたが、市役所の方が分かりやすく説明を付け加えてくださりました。

 椿は、大船渡の人々にとってはどこにでも咲いている何でもない花という感覚のようですが、実は資源として様々な利用方法があります。椿事業は震災、津波で大きな被害を受けたこの地の活性化につながるだけでなく、「大船渡にはこんな魅力がある」という地元への愛着へもつながるとインタビューの中で感じました。今年度も産業まつりや椿まつりなど、大船渡の椿事業に積極的に関わっていきたいと思います。
文学部 平山ゼミナール
3年 中島 智佳