国際日本学部
ジェンダーに関連する講義
- ● 『ジェンダーと表象A・B』 藤本由香里
- 今,表現を分析する時にはジェンダー論的な視点が不可欠になってきているのが世界の趨勢である。本講義では,さまざまな表象に表われたジェンダーを分析するが,とくに注目するのが,現在,非常に高度な発展を遂げた女性の表現ジャンルとして世界的な感心を集めつつある日本の「少女マンガ」である。なかでもこの分野における「性別越境」の表現は世界でも稀に見る達成をとげており,Aではそれについて歴史的経緯や現状も含め詳しく分析する。
Bは「現代表象文化とジェンダー」といった内容になる。Aには含まれない少女マンガ表現の諸問題に加え,性別越境的な表現についても,ダンス・映画などにも渉猟の範囲を広げて分析する。また,少女マンガを題材に,「恋愛」「家族」そして「仕事」などについても分析を行う。より自分に身近な問題として表象文化を取り扱うことになる。