ごあいさつ
園山俊二は、大学の漫画研究会連合による展覧会に、四年生の春に出品した一枚(おとぎ動物園)をきっかけとし、デビューしました。当時の交流のように、歴史ある大学漫研をもつ明治大学の施設で、早稲田漫研出身の園山作品を紹介していただけるご縁が嬉しく、また光栄に存じます。主催の明治大学米沢嘉博記念図書館をはじめ、関係各位に心より感謝いたします。
そのやま企画
はじめに
今年、2020年は、園山俊二の生誕85年、またTVアニメ「はじめ人間 ギャートルズ」の原作マンガ「ギャートルズ」の誕生55周年に当たります。園山はマンガ家生活を通して「がんばれゴンベ」を描き続け、子供に夢を与えるマンガを大切にした一方で、大人に向けて、原始時代を舞台におおらかで究極の自由を謳歌する「ギャートルズ」を描きました。「ペエスケ」では、毎日完結の四コママンガでありながら、数回で一つのエピソードを語るような、新聞マンガとしては珍しいほのぼのとしたファミリーマンガを展開していました。島根県松江市に育ち自然に関心をもっていた園山のマンガは、故郷の雰囲気に影響されているのか、やさしくて癒される絵が最大の特徴です。そんなやさしさあふれるキャラクターたちの家族のつながりや、さまざまな冒険の数々をご堪能ください。
展示基本情報
インターネットでみる 園山俊二展 ~家族・自然・冒険~
【web展】
■期間:2020年9月25日(金)14時~2021年3月12日(金)
■会場:明治大学米沢嘉博記念図書館サイト内
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-sonoyama.html
【展示室】
■期間:前期・2020年9月25日(金)~10月19日(月)
後期・2020年10月31日(土)~11月20日(金)
※一般公開無し、学内関係者のみ公開
■会場:明治大学 米沢嘉博記念図書館 1階展示室(千代田区神田猿楽町1-7-1)
- 企画・監修:秋田孝宏
- 協力:そのやま企画、園山俊二の会(松江市)
- 主催:明治大学 米沢嘉博記念図書館
- 〒101-8301
- TEL:03-3296-4554
- https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/
園山俊二(そのやましゅんじ)プロフィール

1935年4月23日、島根県松江市に生まれる。1954年4月に早稲田大学に入学。早大の漫画研究会創立に参加する。在学中から『毎日小学生新聞』に「がんばれゴンベ」の連載を開始し、子供マンガを多数描く。1962年、『国境の二人』の自費出版を境に大人マンガに進出し、1965年、『週刊漫画サンデー』に「ギャートルズ」を発表。原始時代マンガの代表作として、今でも大人気を博す。1970年前後から「気になるあの人」「花の係長」「さすらいのギャンブラー」といったマンガを多数連載するようになり、1979年に『朝日新聞』夕刊に「ペエスケ」の連載をはじめ、ペエスケ一家の飼い犬のガタピシが人気を呼ぶ。1993年1月20日永眠。1976年、「ギャートルズ」ほかで第22回文藝春秋漫画賞受賞。1977年、「がんばれゴンベ」で第 6回日本漫画家協会賞特別賞受賞。1993年、勲四等瑞宝章受章。
本展はCOVID-19(新型コロナ)感染症対策のため、一般の方の入館を制限し開催しました。そこで、1階展示室に展示した原画をスキャンした画像データや、その解説をインターネット上で公開することで、展示室に足を運べなかった一般の方にも展示内容を知ってもらえるよう努めました。
展示内容
【web展】

↑Web展トップページ。当アーカイブページと同一のもの。
web展では、当アーカイブページと同一のデザイン・レイアウトに則って、原画からスキャンした画像データや資料の一部を公開しました。拡大して細部まで観ることができる高精細画像や、みどころを紹介する動画など、少しでも実際の展示鑑賞体験に近い満足感が得られるような工夫を多く盛り込んだ内容を目指しました。
web展にて公開された原稿画像(一部)。


2018年4月18日刊
(原本1965年5月刊)

1961年12月号

1958年7月1日~1992年7月8日



↑各コーナーの様子(一部)。
作品コーナーでは、原稿画像をクリックするとリーダーが表示され、横スクロールで一話分をまとめて読むことができました。


ギャラリーコーナーでは、原稿画像をクリックし、さらに虫眼鏡マークをクリックすると拡大表示されました。これによって、web上でも細部までじっくり鑑賞することができました。


みどころ紹介動画
※以下の動画は、web展公開時のものです。再生マークをクリックすると実際にご覧いただけます。
展示室の様子動画
これらの動画によって、web上からでも実際の展示の様子をみることができます。
Web展内の作品解説テキストは、展示室のものとすべて同一です。 内容・詳細については次項【展示室】アーカイブをご覧ください。
【展示室】


↓各コーナーアーカイブはこちら(リンクをクリックすると詳細をみることができます)



