同人誌ファンにはコミックマーケット準備会代表としての顔が最も通りがよかった米沢氏ですが、マンガ評論家、サブカルチャー評論家としても幅広く活躍されていました。
2007年5月5日コミティア80(*)にて行われたこの公開トークライブは、そうした米沢氏の「もう一つの顔」にスポットを当てようと企画されたもので、この企画ページに相応しい内容のため、ここに再掲するものです。第1部は、日本マンガ学会との共催の元、「マンガ評論家としての米沢嘉博」をテーマに、およそ20年以上もの付き合いのあった方々が米沢氏とそのマンガ論について語り合いました。
第2部は、サブカルチャー・大衆文化評論家としての米沢氏をテーマとしました。このパートでは、米沢氏が遺した数々の仕事を、パートナーとして支えた各出版社の担当編集者の方々が集まり、米沢嘉博という評論家の有り様やその意味、残念ながら実現しなかった企画などが、熱く語られました。
(*)コミティア:同人誌を中心とする自主制作マンガ誌の展示即売会。http://www.comitia.co.jp/
本特集は「コミックマーケット72カタログ」(2007年7月発行)からの再録です。 |