少女マンガはどこからきたの?web展~ジャンルの成立期に関する証言より~
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公開日時:2020年12月4日(金)14時~
場所:明治大学 米沢嘉博記念図書館 HP内
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-syoudoko.html
主催:明治大学 米沢嘉博記念図書館
〒101-8301 東京都千代田区神田猿楽町1-7-1
TEL:03-3296-4554
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/
監修:水野英子
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現在、米沢嘉博記念図書館会場での展示もご観覧いただけます
展示期間:2020年12月4日(金)~2021年3月8日(月)
開館日:月・金曜日…14-20時、土・日曜日・祝日…12-18時
休館日:火・水・木曜日(祝日の場合は開館)
年末年始休館:2020年12月22日(火)~2021年1月7日(木)、創立記念日2021年1月17日(日)
※感染症対策等のため開館日時を調整する場合がございます
はじめに
少女マンガはどこからきたのでしょう?
少女を主人公にしたマンガや、少女誌に掲載され中心読者を少女とするマンガは昭和初期から存在していたことがわかっています。本展では、それらを踏まえた上で、主にキャラクターがフキダシを使って会話をし、コマで画面を区切ったページが続いてストーリーが展開するタイプの「少女マンガ」ジャンルが成立した時期を1950年代としました。
キラキラした「瞳の星」、遥かな憧れだった「異国での恋愛」etc.――そうした少女マンガらしいとされる表現が取り入れられ、様々に模索され定着するのがこの時期だからです。ここでは、そんな少女マンガの大切なかけら(ピース)を拾い集め、そのルーツをたどります。
本展示は、1950-60年代にはすでに第一線で活躍していた作家たちを中心とした「少女マンガを語る会」(1999-2000)での貴重な証言をもとに構成しています。
明治大学 米沢嘉博記念図書館
展示開催にあたって
少女マンガの「なぜ」がわかる展示を開催いたします。
初期“少女マンガ界”で創作する中、私たちは、少女文化やマンガの新しい可能性を追いかけ、たくさんの夢や希望を抱えていました。
当時のことを話した「少女マンガを語る会」での談話では、ほとんど記録に残っていない時期の貴重なお話をしています。会の記録をもとにした展示をご覧ください。
少女マンガの新しい「なぜ」にも気づいていただけると思います。
少女マンガを語る会メンバー一同
「少女マンガを語る会」とは

「少女マンガを語る会」は、「初期の少女マンガに関する記録を、当事者として残しておきたい」という水野英子の呼びかけに賛同したマンガ家が集まって開催されました。1999年から2000年にかけて、計4回の座談会が行われています。「語る会」のメンバーは、発起人となる水野をはじめ、上田トシコ、むれあきこ、わたなべまさこ、巴 里夫、高橋真琴、今村洋子、ちばてつや、牧美也子、望月あきら、花村えい子、北島洋子 ―― と、いずれも少女マンガジャンルが成立し確立する1950年代から1960年代にかけて、少女向けの雑誌や単行本等で活躍した経歴をもつ、12名の錚々たる作家たちです。各回のゲストには、少女向け雑誌の編集者や貸本マンガの関係者など、当時のマンガの制作現場に深く関わった方々が含まれています。
開催日および主な参加者こちら
『「少女マンガを語る会」記録集』情報ページはこちら
主要出展マンガ家デビュー順
※画像の上をクリックすると、各先生のプロフィールをみることができます
ゲスト参加マンガ家デビュー順
※画像の上をクリックすると、各先生のプロフィールをみることができます







- ※出展作家以外の方の図版に関しては、著作権法上の引用条件に添う形で掲載しています。
- ※出展作家の中に、ご本人あるいは著作権継承者のご連絡先がわからない方がいらっしゃいます。お心当たりの方は、ぜひご一報くださると幸甚です。
- ※事実上のまちがい、その他、何かお気づきの点があればご教示ください。
展示コーナー
コーナー1少女マンガ誌の変遷

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コーナー2どこからきたの?
①(ルーツ)

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コーナー3どこからきたの?
②(少女マンガ的表現)

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コーナー4タブーについて
(獲得したもの)

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コーナー5興味深いエピソードなど

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コーナー6◆ 少女マンガはどこからきたの?年表
基本的に、展示に出てくる情報や資料をピックアップし時系列に並べた年表です。
少女マンガ史全体の中の一部を切り取ったものであることをご了承ください。
- * M=明治、S=昭和、H=平成、R=令和
- * 赤字や画像をクリックすると関連項目の紹介ページにつながります
- *項目に【図】とあるものは展示品図版の一部を時系列に確認できるように挿入したものです
コーナー7◆ イラストギャラリー

上田トシコUeda Toshiko
「フイチンさん」『少女クラブ』1960年6月号
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むれあきこMure Akiko
むれあきこ「花のいのち」『青い鳥』11集 1960年頃
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わたなべまさこWatanabe Masako
「花の館」『りぼん』1966年6月号
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巴里夫Tomoe Satoo
「5年ひばり組」『りぼん』1967年9月号
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高橋真琴Takahashi Macoto
「東京~パリ」(原作:春名誠一)『少女』1959年11月号
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今村洋子Imamura Yoko
「チャコちゃんの日記」『少女』1961年9月号ふろく
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水野英子Mizuno Hideko
「星のたてごと」『少女クラブ』1960年6月号ふろく
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ちばてつやChiba Tetsuya
「ユカをよぶ海」『少女クラブ』 1960年6月号
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牧美也子Maki Miyako
「マキの口笛」『りぼん』1963年3月号
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望月あきらMochizuki Akira
「カンナの星」『小学四年生』1966年7月号
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花村えい子Hanamura Eiko
「わが愛を星に祈りて」『小学五年生』1966年7月号
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北島洋子Kitajima Yoko
「スィート・ラーラ」(連載時「伯爵令嬢スイート・ラーラ」)『りぼん』1968年12月号
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東浦美津夫Higashiura Mitsuo
「夕月の山びこ」(原作:緑川圭子)『少女クラブ』1960年7月号ふろく
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富永一朗Tominaga Ichiro
『涙の明星』きんらん社 1957年10月10日
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竹本みつるTakemoto Mitsuru
「ふたりの花ものがたり」『別冊りぼん』版 1966年1月15日春の号
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古城武司Koshiro Takeshi
「雪のくる日に」『なかよし』1964年12月号ふろく
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西奈貴美子Nishina Kimiko
「エリの赤い花」『少女ブック』1962年2月号ふろく
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矢代まさこYashiro Masako
『ようこシリーズ26 おはぎのお嫁いり』若木書房 1966年
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みなもと太郎Minamoto Taro
「ふたりは恋人」『週刊少女フレンド』 1972年10月10日(42)号
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謝辞
本展示開催にあたり次の方々より多大なご協力を賜りました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
- ☆「少女マンガを語る会」メンバーの先生方
- ☆座談会ゲストおよび関係者の皆さま
- ☆参加メンバー著作権管理者およびご親族の皆さま
- 新井京子、磯島美子、千葉洋嗣、豊永ひとみ(株式会社エクラアニマル)、内記ゆうこ、徳永高陽、丸山久子、山本恵美、山本哲也、山谷つや子、山谷孝紀、米澤英子
- ☆増田のぞみ(甲南女子大学)、小西優里、想田 四、日高利泰、粟生こずえ、宮本大人(明治大学)、有馬弥生、平松和久、くだん書房、集英社、昭和漫画館青虫、図書の家、松本かつぢ資料館、弥生美術館
※情報提供のお願い
出展作家の方にご連絡先のわからない方がいらっしゃいます。お心当たりの方は、ぜひご一報くださいますと幸甚です。