今回の展示では、100年にわたる台湾の貸本屋と漫画の発展を日本のみなさまと一緒に探究いたします。
　各種展示品や解説を詳しくご覧いただくため、会期を三回に分けて展示します。みなさまには、ぜひ三つの会期すべてにご来館いただき、台湾漫画・貸本屋のもつ力を体感していただきたいと思います。

1期：日本統治期～1960年代 ・・・2023/10/6(金)‐11/13(月)
2期：1960年代～1990年代・・・ 11/17(金)‐12/25(月)
3期：1990年代～現在 ・・・2024/1/12(金)‐2/12(月)

　20世紀初頭に台湾の新聞で貸本屋についての記事が初めて掲載されてから、台湾社会に貸本屋が普及していく1960年代までを紹介。

　1966年に施行された漫画検閲制度「編印連環圖畫輔導辦法」による台湾漫画業界への影響と、厳しい検閲下でも工夫を凝らし生き延びる道を残した漫画家・編集者たちについて紹介。

↑國立編譯館連環圖畫審定執照（国の出版機関による漫画検閲の許可書） ／複製
　国立台湾歴史博物館 提供

　台湾における貸本屋の黄金期であった1990年以降と、新たな試みで挑戦を続ける現代の台湾貸本ビジネスについて紹介。

↑Mangasick店内の様子／プリント
　黃廷玉氏 提供

2階閲覧室で、展示関連資料を読むことができます。
※お読みいただける資料は、「台湾漫画史不思議旅行 －貸本屋さんと漫画の100年－ 展　2階閲覧室関連書籍コーナーリスト」をご確認ください。

※2階利用は有料です（要身分証提示・会員登録 1日会員330円～）
本展示に関する新しい情報は、展示HPや当館ツイッター等にて随時お知らせいたします。

台湾の代表的な貸本屋についてのオンライン・トークイベントをYouTube Liveで開催！
参加をご希望の方は、イベント開催時刻にYouTubeの國立臺灣歷史博物館 National Museum of Taiwan History チャンネルでご視聴ください。

※事前予約不要
※イベントはすべて台日通訳有



●2023/10/22（日） 15:00‐16:30
貸本屋オンラインガイド1:
びっくり！こんなにある貸本屋の遊び方（白鹿洞 師範大学支店）
スピーカー：
解永華氏（白鹿洞師大店・店長）
司会：
黃以安氏
スピーカー紹介：
　閉店寸前だった「白鹿洞大師店」を買い取り、引き継いだ解永華氏。貸本業が不振となった現在でも、漫画への情熱を持った仲間とともに次々と挑戦的な企画を打ち出し、伝統的な貸本屋のイメージを一新した。


●2023/10/29（日） 15:00‐16:30
貸本屋オンラインガイド2：
漫画ファンの使命感（21號萬隆租書店）
スピーカー：
Michael周氏（21號萬隆租書店・店長）
司会：
黃以安氏
スピーカー紹介：
　定年退職後、縁あって「21號萬隆租書店」のオーナーとなったMichael周氏。漫画本を大切にし、顧客との漫画談義に花を咲かせたり、絶版本探しも手伝ってくれる。「21號萬 隆租書店」は、現代に蘇った、人情溢れる古風なスタイルの貸本屋と言えるだろう。


●2023/11/4（土） 15:00‐16:30
貸本屋オンラインガイド3：
「腐」力の覚醒、夢の中のBL（Yaoi會社）
スピーカー：
小未氏（Yaoi會社・店長）
司会：
黃以安氏
スピーカー紹介：
　BLに対する熱い愛が高じて、「Yaoi會社」を設立した店長の小未氏。たくさんのBLコミックや同人誌で溢れるその店内は、BL愛好家たちにとって快適で心地の良い空間となっている。