
上海・東華大学での集中講義の修了式(2011年 春)

明大を訪れた東華大学の教員と学生を囲んで
「Project107」の第一の柱である「先端的学術研究と国際学術交流」は、2年前の「Project105 商学のフロンティアを拓く」を受け継いだもの。明治大学商学部の教員の研究成果を学生に公開していくという基本はそのままに、海外の協定校との連携のなかでその発表を行うことで、研究成果を海外に発信していくプロジェクトへと進化しました。
プロジェクト内容のひとつに、本学部の教員が、海外の協定校に出向いて行う集中講義があります。今春には上海の東華大学で集中講義を行いました。そしてその3か月後に、今度は東華大学から教員と学生を迎えることとなり、互いにとてもいい影響を与え合うことができました。つまり教員の最先端学術研究の海外発信が教員の交流を生み、そして国際学術交流へとつながっていったのです。
これまでも学生の交流は行われてきましたが、実際に参加した学生はさまざまな経験ができるものの、そこに全員が参加できるわけではありませんでした。しかしここに教員が加わることで、海外で学んだ経験を、すべての学生に還元することが可能となります。こうしたメリットを活かすべく、今後は本学部の教員が協定校で授業を行う、または協定校の教授を本学部に招いて集中講義を開講するという教員の相互交流を盛んに行っていく予定です。またこの交流を通じて明治大学商学部のブランドを世界に知ってもらうことで、本学への留学希望者が増え、商学部がさらに活性化することも期待されています。
もうひとつ、このプロジェクトの目的に学部・大学院の連携強化があり、それが「特別テーマ研究科目」の開講です。この授業はオムニバス形式となっており、授業ごとに外国の研究者などゲストスピーカーを迎えて行います。この授業には大学と大学院の両方の学生・院生が参加。つまり大学と大学院の相互乗り入れと言える状況を作りだしました。専門的な内容が多く、大学の学生はもちろん、大学院生や、大学院で学ぶ社会人にとってもひじょうに実践的で刺激のある授業となっています。
これらの成果の発信として、<これが商学部>シリーズの第3巻となる「商学のフロンティアを拓く」が、2012年の3月に刊行予定です。