PHOTOGRAPHY__SHUHEI TONAMI/LOCATION__KYOTO
学びの先に広がる世界

自分の作品で、
周囲に笑顔を
つくりたい。

ゲーム制作会社
エンジニア津山雅彦情報科学科

2023年に明治大学大学院を修了し大手ゲームメーカーに就職した津山さんに、大学時代のこと、仕事のことをお聞きしました。

プログラミング=ライフワーク

家の中のエアコンを外から動かせる。いまはそれがあたり前の時代です。スマートフォンやゲームの世界から目の前にある現実世界まで、縦横無尽にいろいろなものを動かすことができるプログラミング。ゲームのキャラクターはなぜ動かせるのか、という中学生の頃の疑問が、私とプログラミングの出会いです。そして自分でソースコードを書いてつくったパソコン上で動く電卓が動いたときの喜びはいまでも覚えています。そこからは、ただひたすらプログラミング言語を調べたり、ソースコードを書いたりと、プログラミングの楽しさに取り憑かれ、次第にライフワークになっていきました。

明治大学では情報科学を専攻し、いまはゲーム会社で組み込みエンジニアとして働きはじめました。改めて、プログラミングがあったからこそいまの自分があると思います。

自分がつくったプログラムでより良い製品を。

なぜ、組み込みエンジニアになったのか。きっかけは大学時代のハードウェア実習です。その実習で、家電や工業製品といったモノにソフトウェアを組み込み、それを制御できることを知りました。そこからモノを制御することが楽しくなり、組み込みエンジニアになりたいと考えるようになりました。

また、働く上でこだわっていることがあります。それは、世の中に公開されている”誰かがつくったプログラム”でなく、”自分がつくったプログラム”でモノを制御したいということ。”誰かがつくったプログラム”ではその処理が、課題において最適なソースとなっているかわかりません。私は自分で考えつくることにこだわり、課題に対して最適なアルゴリズムを実装し、より良い製品を世の中に出していきたいと思っています。

プログラミングの先にあること

いまライフワークで取り組んでいるのは、自宅のスマートホーム化です。電気機器を制御するマイクロコンピュータを使って、テレビ、照明、エアコンなどを室内外から動かせるようにする。もちろん、世の中にそういった制御システムや製品はすでにあります。私はそれを、ゼロベースからプログラミングし、より自分のしたいことができるプログラム=自分の作品に仕上げることを目指しています。何よりも、動かなかったものが自分の思ったとおりに動いたときの喜びもひとしおです。

そういったプログラムによって、いままでの生活がより便利になったり、楽しくなったりする気持ちを、これからは自分の大切な人に届けていきたいと思っています。プログラミングの先にあるのは家族や友人の笑顔だと信じているので。

津山雅彦

情報科学科/2018年卒業
大学院理工学研究科 情報科学専攻 博士前期課程/2020年修了
大学院理工学研究科 情報科学専攻 博士後期課程/2023年修了

2023年3月大学院理工学研究科 情報科学専攻 博士後期課程修了。画像応用システム研究室にて、画像処理の並列プログラムの最適化などを研究。2024年4月から京都にあるゲーム会社に勤務し、現在は組み込みエンジニアとしてシステム開発に従事。

※所属・役職は取材時点のものです。