行事予定

明治大学博物館友の会 行事予定

講演会 日本考古学2017

実施日 2017年9月24日(日) 13:00~17:00
会場 明治大学駿河台キャンパス グローバルホール(グローバルフロント1階)
講演テーマと講師 「東国前方後円墳の実像」
講師:若狭 徹氏(明治大学文学部准教授)
 3世紀後半から6世紀末頃までの350年間を占める古墳時代は、前方後円墳の時代とも言い換えることができる。畿内を中核とする列島各地の豪族たちは、前方後円墳という形式の墳墓やそこでの祭式を共有することで幅広く連合していた。すなわち前方後円墳とは、いわばヤマト政権のメンバーシップの証であったと言ってよい。箸墓古墳(3世紀半ば)を嚆矢として、五条野丸山古墳(6世紀後半)に至るまで、前方後円墳の最大のものは大和・河内・和泉・摂津といった畿内に常に築造された。しかし、規模を問わなければ、最も多く前方後円墳を築造したのは東国であったことはよく知られている。特に、東国での築造のピークは、畿内で前方後円墳が下火となった6世紀後半にあたる。その意味では、東国とは最も前方後円墳の築造に憧憬をもっていた地域ということができる。
 本講演では、最近の考古学研究の成果を踏まえて、改めて東国前方後円墳の実像とその推移に触れるが、主として交通ネットワーク・農業水利・共立王・渡来文化をキーワードとして概観していきたい。
参考図書:若狭徹 2017『前方後円墳と東国社会』吉川弘文館(講師より)
「沖縄旧石器時代研究の新たな展開‐南回りルートの現状と課題」
講師:山崎 真治氏(沖縄県立博物館・美術館 主任学芸員)
 現生人類は約20万年前頃アフリカで誕生し、世界中に拡散した。東アジアへの到達は約4万年前頃と考えられている。当時の日本列島は、氷河期の海面低下によって北海道は大陸からのびる半島の一部となり、本州、四国、九州は陸続して一つの大きな島(古本州島)となっていた。一方、沖縄の島々は現在と同様に海に取り巻かれた島だったと考えられている。現生人類が古本州島に到達したのは、約3万8千年前とされ、沖縄でも、那覇市山下町第一洞穴遺跡から約3万6千年前の人骨が発見されていることから、古本州島への拡散とほぼ同じ頃、沖縄の島々にも海を越えて人類が到達していたことになる。沖縄を含む琉球列島の島々は、日本列島への人類の渡来に関わる南回りルートの主要経路にあたっている。近年では、琉球列島北端の種子島で約3万5千年前にさかのぼる石器群や遺跡が調査されており、沖縄島のサキタリ洞遺跡や石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡でも、旧石器時代の貝器や人骨などの発見が相次いでいる。おもに火山灰からなる酸性土壌に覆われた古本州島とは異なり、沖縄の島々には、骨の保存に適した石灰岩が広く分布することから、約2万年前の港川人をはじめ、旧石器時代の人骨が数多く発見されている。こうした新たな発見にもとづいて、南回りルートをめぐる研究の現状と課題について紹介するとともに、古本州島とは異なる琉球列島の生態環境と、そこに生きた旧石器人の生活や文化について考えてみたい。(講師より)
参加費 会員・学生・明大教職員は無料、一般 1,000円(会場にて集金)
定員 200名(先着順)
申込方法 事前申込制です。住所・氏名(ふりがな)・電話番号・(会員番号)・「日本考古学2017」係と明記の上、普通はがき(62円)・メール・FAXにてお申し込みください。なお、申込者へ定員オーバーでお断りする等以外の事では返信いたしませんので、直接会場へお越しください。

はがき宛先:〒101-8301  東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会「日本考古学2017」係
FAX:03-3296-4365 <博物館気付>
メール:meihakutomonokai★yahoo.co.jp(★を@に置き換えてご利用ください。)
締切日 9月16日(土)
 

〈近世史講演会〉「富くじと江戸町人文化」

 今回は現代日本の「宝くじ」のルーツである江戸時代の富くじを取り上げます。ユニークな研究を続けている若手研究者のお話しで江戸の社会と町民生活の一側面が浮き彫りにされることと思います。お誘いあわせの上ふるってご参加ください。
 
【 実 施 要 領 】 
実施日 2017年10月7日(土)
時間 14:00~16:00(受付開始:13:15)
会場 明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント2階4021教室
講師 滝口 正哉氏(成城大学・武蔵大学・早稲田大学・立正大学非常勤講師)
参加費 会員・学生・明大教職員 無料
一般 1,000円(会場にて集金)
定員 100名(先着順)
申込方法 事前申込制です。住所・氏名(ふりがな)・電話番号・(会員番号)・「近世史講演会」係と記入の上、普通はがき(62円)・FAX・メールにてお申し込みください。

はがき宛先:〒101-8301  東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会「近世史講演会」係
FAX:03-3296-4365 <博物館気付>
メール:meihakutomonokai★yahoo.co.jp(★を@に置き換えてご利用ください。)
締切日 9月30日(土)
申込者が定員を超えた場合、参加をお断りする場合がありますので早めにお申込みください。

【 講 演 要 旨 】
 富くじは1500年代の末頃、摂津国箕面の瀧安寺で行われる正月の富法会において初めて登場し、やがて上方の寺社がこれを模倣したことに由来します。当初景品はお札や供物であり、神仏からの授かり物として渡されていました。江戸では元禄頃(1690年頃)から始まり、早稲田の宝泉寺と谷中の感応寺で行われていました。
 江戸の富くじは、その抽選のやり方から「富突」とか「富」「突富」と呼ばれ、幕府が特定の寺社を助成するために許可制をとって実施されていました。それゆえ、これを「御免富」と呼び、他の無許可の興行を厳しく取り締まっていました。江戸でも当初は当選すると物品が贈られていましたが、御免富が本格的に開始される享保年間(1716~36)以降は金銭授与形式へと変化してきます。当初の富札は非常に安いものでしたが、1両の8分の1に当たる金2朱など高額のものなども出回るようになってきました。
 御免富は明和~天明期(1764~89)に広く行われるようになり、寛政改革で中断期間がありましたが、その後再開し、文政4年から天保13年(1821~43)に御免富の最盛期を迎えるのです。
 下の絵図は谷中天王寺の境内で執り行われた富突の絵図で、箱の中に入れてある桐製の木札を長い柄の錐で突き刺すというものです。この隣には裃を着た役人が札を高らかに読み上げており、隣ではこれを記録しています。柵の向こう側にはたくさんの人が富札の当たりを期待している庶民の姿があります。
 富札は寺社の境内の中で売られるのが原則でしたが、興行側からすれば大量の販売で利潤を確保したいわけで、次第に市中で売られるようになっていきました。幕府には一貫して、富くじは「人々の射幸心をあおる賭博」であるとの考えがあり、富札の市中販売を厳しくするなどしましたが、一向に改善の様子がありませんでした。これには過当競争という厳しい面も大きかったと思われます。また世話人や興行師の関与や贋札の発行など、違法取り締まりも複雑化していくようになりました。
 今回はこうした点をふまえ、富くじ興行の推移と、興行に関わる人々や、富くじに一喜一憂した江戸の町人像などをご紹介していきたいと思います。  (講師より)

「東都歳時記」谷中天王寺富の図(滝口正哉氏所蔵)

【 講 師 略 歴 】
早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。立正大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。東京都公文書館専門員・千代田区教育委員会文化財調査指導員を経て現職。専門は近世都市史・文化史。
著書:『千社札にみる江戸の社会』(同成社)、『江戸の社会と御免富』(岩田書院)。
編著:『赤坂氷川神社の歴史と文化』(都市出版)

〈特別展「鳥取の工芸文化」関連見学会〉「鳥取の民芸と遺跡を訪ねて」

 今回の特別展に関連する見学会は鳥取の工芸を代表する因州和紙や牛ノ戸焼などの工芸関係のほか考古分野の遺跡など多様な鳥取の魅力を巡る旅としました。ふるってご参加ください。

【 実 施 要 領 】 
実施日  2017年11月15日(水)~17日(金) (2泊3日)
集合  11月15日11:10 鳥取空港 到着ロビー
宿泊 1日目 鳥取シティホテル
TEL:0857-27-6211
2日目 ANAクラウンプラザホテル米子
TEL:0859-36-1111
※2泊ともシングルルーム基本
同行講師 外山 徹 氏(明治大学博物館学芸員)
見学コース
(予定)
 (1日目)
貸切バス出発11:20~鳥取県立博物館、(昼食)~青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡・展示館~青谷横木遺跡~阿古山22号墳~山根和紙資料館~あおや和紙紙工房~17:40 ホテル着

(2日目)
バス出発8:30~牛ノ戸焼窯元~鳥取民藝美術館・鳥取たくみ民芸店~(昼食)倉吉白壁土蔵群散策~倉吉博物館~伯耆国庁跡・伯耆国府跡~鳥取県立むきばんだ史跡公園~17:20ホテル着

(3日目)
バス出発8:30~大山寺~植田正治写真美術館~ 伯耆古代の丘公園・向山古墳群~(昼食)~上淀白鳳の丘展示館・上淀廃寺跡~足立美術館~JR米子駅経由~米子空港16:00(解散)
 参加費  会員47,000円・一般50,000円(予定)
(貸切バス、宿泊費、食事代、保険料等)
定員 40名〈先着順〉
申込方法 封書・メールにて(FAX不可)
住所・氏名(ふりがな)・生年月日(西暦で旅行保険用)・電話番号・携帯電話番号(お持ちの場合緊急連絡用)・(会員番号)・「鳥取見学会」係と明記の上、お申し込みください。封書の場合は返信用はがき(62円)を同封してください。

宛先:〒101-8301  東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会「鳥取見学会」係
メール:meihakutomonokai★yahoo.co.jp(★を@に置き換えてご利用ください。)
 締切日  10月15日(日)

【 主 な 見 学 場 所 】
(1)青谷上寺地遺跡
 平成10年(1998)JR青谷駅南側に広がる水田の下から弥生時代前期末から古墳時代前期にかけての多種多様な遺物が出土した集落跡。水分の多い地中に埋もれていたため極めて良好な保存状態であることから「地下の弥生博物館」と呼ばれる。また、弥生時代後期後半の溝から109体以上の人骨が発見され、この中には殺傷痕の残る人骨もあった。人骨から女性や10歳くらいの子供も含まれていることが分かった。国内で唯一出土し、世界でも6例しか類を見ない弥生人の脳も見つかった。
 
(2)青谷横木遺跡
 昨年12月、国内で2例目の古代の女子群像の板絵が発見された。高松塚古墳壁画や水山里古墳壁画(高句麗)とよく似ており、板絵に描かれたものとしては国内初の出土である。

(3)妻木晩田(むきばんだ)遺跡
 米子市淀江町・西伯郡大山町にまたがる大山北 麓の丘陵上に展開する国内最大級の弥生集落遺跡。面積は170haにおよび、現在全体のおよそ10分の1 が発掘調査され、竪穴住居跡420棟以上、掘立柱建物跡500棟以上、山陰地方特有の形をした四隅突出型墳丘墓などの墳墓34基などが発見された。 

(4)植田正治写真美術館
 日本を代表する世界的写真家植田正治(1913年~2000年)の写真1万2千点を収蔵・展示する。美術館は建物のスリット状の隙間から大山と水面に映る「逆さ大山」を望むように設計されている。

(5)向山古墳群(むこうやまこふんぐん)
 淀江平野南東端の独立丘陵の向山と瓶山(かめやま)にある古墳16基及び福岡集落南にある石馬谷(いしうまだに)古墳からなり、5世紀後葉から6世紀後葉に順次築造された。なかでも向山3号墳、同4号墳、石馬谷古墳、岩屋古墳(向山1号墳)は西伯耆の代表的な前方後円墳である。

(6)上淀廃寺跡
 淀江平野の東側、日本海を望む大山山麓にある7世紀末~11世紀の寺院跡。発掘調査により金堂跡から法隆寺と並ぶ国内最古の彩色壁画の破片が発見された。

(7)足立美術館
 5万坪の日本庭園と120点を超える横山大観コレクションを始めとして竹内栖鳳などの近代日本画や河井寛次郎の陶芸も見どころである。


2017年度行事計画一覧

2017年 見 学 行 事 講 演 会 等 企 画
4 6(木)第22回会員案内による地元見学会
「岩槻を歩く」案内 長野 陽次会員
22(土)第9回古代史講演会「亀ヶ岡遺跡の漆文化」
佐野 忠史氏(つがる市教育委員会)
5   13(土)総会特別講演会
「百舌鳥・古市古墳群と河内政権」
福永伸哉氏(大阪大学教授)
6   17(土)第10回古代史講演会「ヨーロッパ後期旧石器時代の美術」
五十嵐ジャンヌ氏(東京芸術大学講師)
7

1(土)~2(日)宿泊見学会(1泊2日)
関東の遺跡をたずねて>その1群馬
同行講師>忽那敬三学芸員


15(土)江戸時代を探訪するPART VI「千代田区の近世・近代を歩く」
同行講師>千代田区文化振興課 相場 峻氏(考古) 長谷川学芸員(近代)

 
8    
9   24日(日)講演会「日本考古学2017」
講師>若狭徹氏(明治大学専任准教授)他一名
10   21(土)近世史講演会(予定)
11 15(水)~17(金)(2泊3日)特別展関連宿泊見学会*
「鳥取の民芸と遺跡を訪ねて」
同行講師>外山徹学芸員
 
12   9(土)講演会 <案>
赤坂 恒明氏(内蒙古大学蒙古学研究中心専職研究員・早稲田大学中央アジア研究所客員所員)「蒼き狼—チンギスハン伝の虚実」
2018年
1
  20(土)第11回古代史講演会
(弥生時代)<予定>
2   3(土)会員発表会&講演会
3   3(土)第12回古代史講演会(飛鳥時代)<予定>
4 4(水)第23回会員案内による
地元見学会<案>
「鎌倉を歩く」(案内)佐藤 茂会員
 

 
 

行事参加の申込み方法
 参加希望の方は、それぞれの締切日までに、各行事の申込み方法によって、住所・氏名・電話番号・会員番号・「○○」係を明記して申込みを行って下さい。
 お申込については特別に事情がない限り会からは返信をお送りしませんので、申込みをされた方は、当日直接集合して下さい。参加できなくなった場合は、友の会又は緊急連絡先に必ずご連絡下さい。

はがき宛先: 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会○○係
FAX: 03-3296-4365 <博物館気付>
メール: meihakutomonokai★yahoo.co.jp(★を@に置き換えてご利用ください。)

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