行事予定

明治大学博物館友の会 行事予定

〈世界史講演会〉「蒼き狼-チンギス・ハン伝の虚実」

 今講演会は会員のリクエストをもとに本年度世界史分野の第2弾となります。モンゴル史の第一線の研究者をお迎えします。我々の世界史の常識が覆させられるか?楽しみです。お誘いあわせの上ぜひご参加ください。

〖 実 施 要 領 〗
実施日 2018年1月20日(土)
時 間 14:00~16:00(受付開始:13:15)
会 場 明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント1階 多目的室(※会場が変更になりました)
講 師 赤坂 恒明氏 (内蒙古大学蒙古学研究中心専職研究員,早稲田大学中央ユーラシア歴史文化研究所招聘研究員、東海大学・玉川大学・聖学院大学・埼玉学園大学非常勤講師)
定 員 120名(先着順)
参加費 会員・学生・明大教職員 無料
一般 1,000円(会場にて集金)
申込方法 事前申込が必要です。普通はがき(62円)・メール・FAXにて、「世界史講演会」係と明記のうえ、お申込みください。
締切日 2018年1月13日(土)
申込者が定員を超えた場合参加をお断りする場合がありますので早めに申込ください。

〖 講 演 要 旨 〗
 世界史に大きな影響を与えたモンゴル帝国の建設者、チンギス・ハン(本名テムジン)の生涯、特に前半生は、井上靖の『蒼き狼』をはじめ、しばしば小説・劇画・映画等の題材に取り上げられ、私たちにも比較的、馴染みが深いのではないでしょうか。しかし、それら文芸的創作に描かれたものと史実との間には、大きな相違があります。
 その原因は、チンギス・ハンの事績を伝える四種の基本史料の中にあります。それらの史料とは、モンゴル語の『元朝秘史(モンゴル秘史)』、漢文の『元史』「太祖本紀」と『聖武親征録』、ペルシア語のラシード・ウッディーン編『集史』第一巻「モンゴル史」の「チンギス・ハン紀」です。これらのうち、モンゴル研究者たちがチンギス・ハンの伝記を書く際に最も多く使用したのは『元朝秘史』です。そのため、チンギス・ハンに関する文芸的創作は、ほぼ例外なく『元朝秘史』の影響を受けています。いわく、テムジンの父イェスゲイは、タタル部族によって毒害された。いわく、父の死後、隷属していた民がテムジン一家のもとから一人残らず離れ去り、一家は貧窮のどん底に突き落とされた。いわく、メルキト部族に略奪された妻ボルテを取り戻すため、幼馴染の義兄弟ジャムハと、亡き父の義兄弟であったケレイト部族長オン・ハン(トオリル)の援軍を得て、メルキト部族を夜討ちし、月明かりの乱戦の中、テムジンは妻と再会することができた。等々。
 すべて、『元朝秘史』に記載されている話ですが、おそらく全てが史実ではありません。『元朝秘史』は、年代記である他の三史料とは異なり、歴史を題材とした口誦文学的な要素が強い史料です。そのため、チンギス・ハンの伝記を明らかにするためには、漢文とペルシア語で書かれた三史料の記載内容を基軸にし、『元朝秘史』はあくまでも参考程度で扱わなければなりません。
 しかし、三史料よりも『元朝秘史』の方が史実を伝えていると考えられる場合もあります。このように、史料の比較・検討は、一筋縄にはいかないものです。
 近年、チンギス・ハンとモンゴル帝国の歴史は、考古学研究の飛躍的な進展によって、新たな事実が次々と知られるようになりました。その一方で、旧態然としてはいますが、文献の比較・検討も、まだまだ重要です。本講演では、史料の分析によって、チンギス・ハン伝の虚実を検討します。(講師より)

2018年会員発表会&忽那敬三学芸員講演会

 恒例の会員発表会と学芸員講演会を下記の通り開催いたします。
 今回は先史から律令、そして近世とそれぞれの時代を、満を持した会員諸氏より日頃の研究成果を存分にご披露頂きます。また、本博物館の忽那敬三学芸員からは、今年博物館で開催されるガウランドに関する特別展の紹介を頂きます。皆さまには事前学習のよい機会です。お聞き逃しなきよう、お誘い合わせのうえ、奮ってご参加ください。
実施日 2018年2月24日(土)
時 間 13:30~17:00(12:45より受付開始)
会  場 明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン8F 308E教室
定  員 100名(先着順)
参加費 会員・明大教職員・学生(他校を含む) 無料。
一般 1,000円(当日会場にて集金)
申込方法 普通はがき、メール、FAXにて「会員発表会」係と明記のうえ、お申込みください。
締切日 2018年2月16日(金)
【第一部】会員発表会 (13:30~15:00)
(1) 高川 博 会員 「神津島への往復航海」
 旧石器時代に神津島(恩馳島)産の黒曜石が本州島に運ばれている事実は世界最古の往復航海の証だとされる。どのような海上運搬具を用い、どのようなルートを辿っていたのか、石器と植生、さらに海流からその謎について考察する。
(2) 荒木 茂 会員 「飛鳥・藤原の百年」
 日本のふるさとといわれ「日本国」誕生の地と いう“飛鳥・藤原と、その時代”は古代国家形成とその後の日本の「国家デザイン」を模索した時代でした。飛鳥・藤原時代の百余年とはどのような時代だったのでしょうか。皆さんと考えてみたいと思います。
(3) 黒沢 誠悦 会員 「南部の光武者 北十左衛門」
 大坂冬の陣。大量の金、武具を持って大坂城に入った南部金山奉行北十左衛門。藩命で敵となる武士の秘話「祐清私記」を検証した記念号掲載(予定)「南部の光武者」のこぼれ話。
【第二部】講演会 (15:30~17:00)
講師:忽那 敬三 氏 (明治大学博物館学芸員) 「ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究」
 明治時代の初めころにイギリスから来日したお雇い外国人技師、ウィリアム・ガウランド(1842-1922)は、大阪・造幣寮で銅貨の生産に携わるいっぽう、登山など趣味の面でも足跡を残しました。なかでも、数百基にのぼった古墳の調査と研究は、精細な調査記録と写真、帰国に発表された論文など、当時の国内の研究水準をはるかに上回るものでした。2018年秋特別展のプロローグとして、約10年にわたる大英博物館所蔵資料の研究によって明らかになってきたガウランドの古墳研究とその人物像について紹介します。(講師より)

〈第12回古代史講演会〉「中央集権への胎動—国造制と屯倉制—」

 今回は律令制成立以前の地方統治のしくみがテーマです。
数多くの論文・著書を執筆されている著名な講師をお招きし、重要な課題の講演をお願い致しました。平日開催となりますが、ぜひお誘いあわせのうえ、ご参加ください。
【 実 施 要 領 】
実施日 2018年3月14日(水)
時 間 14:00~16:00
会 場 明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント1階 グローバルホール
講 師 森 公章(もり きみゆき)氏(東洋大学文学部史学科教授)
定 員 200名
参加費 会員・明大教職員・学生(他校を含む)  無料
一般 1,000円(会場にて集金)
申込方法 事前申込が必要です。普通はがき・メール・FAXにて「古代史講演会」係と明記のうえ、お申込みください。
締切日 2018年3月7日(水)
申込が定員を超えた場合参加をお断りする場合がありますので早めにお申込ください。

【 講 演 要 旨 】
 国造制・屯倉制は奈良・平安時代の律令制地方支配に基づく国郡里(郷)制成立以前の地方統治のしくみである。国造は倭王権(ヤマト王権)に服属した地方豪族を地方官に任命し、その地域の統治を委ねたもの、屯倉は倭王権の直轄地と説明されてきた。国造任命は早くも『日本書紀』神武紀に、屯倉設置も垂仁紀に見え、全国的な国造任命は成務紀に記されている。したがって国造制・屯倉制は倭王権成立時から、少なくとも畿内ヤマトを中心に各地に巨大な前方後円墳が造営される5世紀代には存在していたと考えられてきた。
 しかし、稲荷山古墳や江田船山古墳出土の刀剣銘文の出現と読解、倭の五王をめぐる王統譜・王権構造や対外関係などについて新たな理解が示され、記紀の記事の批判的再構築が進められる今日においては、国造制・屯倉制は6世紀に出現すると見るのが有力な見解になっている。また屯倉も、直轄地というよりは、貢納の拠点としての役割が重視される。とすると、巨大な前方後円墳に窺われる国家段階とはどのように考えるべきなのか、古代国家成立の画期はどこに求めるのがよいのかといった議論にも大きく影響することが予想される。私は文献史学を専門としており、倭国・日本の古代国家はやはり7世紀後半に律令国家として完成すると考えている。そうした中で6世紀は中央集権への胎動となった時期であり、次の推古朝に中央集権化の1つの達成と限界があり、それを乗り越えるものとして、中国的な律令体制導入による国家組織の構築があったと見ることができる。
 そこで、今回の報告では5世紀の倭王権と地方との関係を検討した上で、国造制・屯倉制が6世紀に成立する様子、国造による地方統治、屯倉の機能などについて考えてみたい。国造や屯倉については、名称はよく知られているものの、その実際、支配機構としてのあり方に関しては意外に未解明の部分が多く、なお研究課題となっている。筑紫君磐井の乱、武蔵国造の地位を巡る争乱、「任那日本府」に拠る吉備氏の力などを検討し、6世紀における倭王権の支配体制の確立への尽力、国造制に基づく地方豪族の編成の状況、倭王権に対する奉仕の具体相、国造と屯倉・部民との関係、さらには乙巳の変を経た孝徳朝の改革(「大化改新」)の中での行方、さらにはその後の展開、特に出雲国造の事例に基づき、平安時代初期までの様相などに触れたい。
 国造制・屯倉制など、律令国家以前の支配体制に関しては、史料が限られており、新しい史料の出現も期待し難い状況で、まだまだ意見の一致を得ていない事柄が多く、論争は今後も続いていくと思われるが、従来から考えてきたことをもとに、私なりの見解を整理することができればと考えている。(講師より)
(参考文献)
森 公章『古代豪族と武士の誕生』(吉川弘文館、2013年)。森 公章「国造制と屯倉制」『岩波講座日本歴史』2(岩波書店、2014年)

〈第23回会員案内による地元見学会〉鎌倉東部をたずねて

 今回の地元見学会は、源頼朝により幕府が開かれ、以来、武家による政治・文化の中心として発展した鎌倉です。
 永らく整備事業が続けられていた幻の大寺院跡である国指定史跡永福寺(ようふくじ)跡は2017年6月から全面公開されました。また、2017年5月には鎌倉歴史文化交流館がオープンし鎌倉の通史などを学ぶことができます。
 今回はこれら新たなスポットとして注目を集めている史跡など中世鎌倉の歴史に触れる企画としました。陽春の一日を皆様「いざ鎌倉」。奮ってご参加ください。

【実 施 要 領】
実施日 2018年4月6日(金)
集 合 10時30分 JR横須賀線鎌倉駅東口
予定コース 鎌倉宮からは徒歩となります。
鎌倉駅→京急バス鎌倉宮行き乗車10時45分(各自支払い、スイカ・パスモ可、200円区間)鎌倉宮下車→鎌倉宮→永福寺跡(昼食:各自持参)→護良親王墓→報国寺→釈迦堂切通→鶴岡八幡宮→鎌倉歴史文化交流館→鎌倉駅解散(15時30分予定)
案内会員 佐藤 茂会員
現地案内 NPO法人鎌倉ガイド協会
定 員 30名(先着順)
参加費 会員1,500円、一般1,800円
(入館料・ガイド料・保険料など、当日集金)
申込方法 事前申込が必要です。往復はがき・メールにて「鎌倉見学会」係と明記のうえ、お申し込みください。
締切日 3月30日(金)
お願い (1)今回から日帰り見学会のお申し込みがあった場合、返信するようにいたしますのでFAXによる申込方法を取り止めました。どうぞご了承ください 
(2)雨天時の昼食場所は鎌倉宮の休憩所となります。鎌倉宮・永福寺跡のいずれの場所においても近隣に食事施設はありません。また、鎌倉駅前周辺は混雑が予想されますのでお弁当など事前に用意の上ご参加ください。
(3)当日キャンセルの場合、参加費相当額のキャンセル料を申し受けますのでご留意願います。

【主な見学場所】
(1)鎌倉宮
 後醍醐天皇の第三皇子、護良(もりよし/もりなが)親王の遺志を後世に伝えることを望んだ明治天皇の勅命により明治2年(1869)に創建された。本殿の後方に護良親王がおよそ9ヶ月間幽閉されていたという土牢がある。
(2)永福寺跡
 源頼朝が建立した鶴岡八幡宮・勝長寿院と並ぶ三大寺院の一つ。建久3年(1192)から源義経、藤原泰衡等奥州攻めで亡くなった武将の鎮魂のため、平泉中尊寺二階大堂等を模して建立された。幕府の御願寺として保護されたが応永12年(1405)に焼失、江戸時代初期に廃寺となった。
 永福寺跡の発掘調査は昭和56年度に試掘調査を始め平成19年度まで実施された。
(3)報国寺
 臨済宗建長寺派、山号は功臣山(こうしんざん)、天岸慧広(てんがんえこう)が建武元年(1334)開山。開基は足利尊氏の祖父足利家時とも上杉重兼ともいわれている。その後、足利氏と上杉氏の菩提寺として栄えた。永享10年(1438)の永享の乱で敗れた関東公方足利持氏の子義久がこの寺で自刃している。境内の1000本の孟宗竹林で知られており「竹の寺」と称されている。
(4)釈迦堂切通
 谷戸の名は鎌倉幕府三代執権北条泰時が父義時(二代執権)を弔うため釈迦堂を建立したことによる。地層研究上も重要地点、現在は通り抜け禁止。

2017年度行事計画一覧

2017年 見 学 行 事 講 演 会 等 企 画
4 6(木)第22回会員案内による地元見学会
「岩槻を歩く」案内 長野 陽次会員
22(土)第9回古代史講演会「亀ヶ岡遺跡の漆文化」
佐野 忠史氏(つがる市教育委員会)
5   13(土)総会特別講演会
「百舌鳥・古市古墳群と河内政権」
福永伸哉氏(大阪大学教授)
6   17(土)第10回古代史講演会「ヨーロッパ後期旧石器時代の美術」
五十嵐ジャンヌ氏(東京芸術大学講師)
7

1(土)~2(日)宿泊見学会(1泊2日)
関東の遺跡をたずねて>その1群馬
同行講師>忽那敬三学芸員


15(土)江戸時代を探訪するPART VI「千代田区の近世・近代を歩く」
同行講師>千代田区文化振興課 相場 峻氏(考古) 長谷川学芸員(近代)

 
8    
9   24日(日)講演会「日本考古学2017」
講師>若狭徹氏(明治大学専任准教授)
   山崎真治氏(沖縄県立博物館主任学芸員)
10   7(土)近世史講演会
「富くじと江戸の町民文化」
滝口正哉氏(成城大学他非常勤講師)
11 15(水)~17(金)(2泊3日)特別展関連宿泊見学会*
「鳥取の民芸と遺跡を訪ねて」
同行講師>外山徹学芸員
 
12   2(土)第11回古代史講演会
「富山市杉谷古墳群の調査と北陸における古墳の出現過程」
高橋浩二氏(富山大学准教授)
2018年
1
  20(土)世界史講演会
「蒼き狼—チンギス・ハン伝の虚実」
赤坂 恒明氏(内蒙古大学蒙古学研究中心専職研究員・早稲田大学中央アジア研究所客員所員)
2  

24(土)会員発表会&講演会
第1部 会員による研究発表会
第2部 講演会
「ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究」

講師:忽那 敬三 氏(明治大学博物館学芸員)

3   14(水)第12回古代史講演会
「中央集権への胎動-国造制と屯倉制-」
森公章氏(東洋大学教授)
4 6(金)第23回会員案内による地元見学会
「鎌倉東部をたずねて」(案内)佐藤茂会員
 

 注)今後予定等の変更の可能性がありますのでご注意ください。
 

行事参加の申込み方法
 参加希望の方は、それぞれの締切日までに、各行事の申込み方法によって、住所・氏名・電話番号・会員番号・「○○」係を明記して申込みを行って下さい。
 お申込については特別に事情がない限り会からは返信をお送りしませんので、申込みをされた方は、当日直接集合して下さい。参加できなくなった場合は、友の会又は緊急連絡先に必ずご連絡下さい。

はがき宛先: 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会○○係
FAX: 03-3296-4365 <博物館気付>
メール: meihakutomonokai★yahoo.co.jp(★を@に置き換えてご利用ください。)

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