ごあいさつ

 明治大学博物館は、2004(平成16)年4月に開館されましたが、それ以前に半世紀以上にわたる長い歴史があります。すでに戦前の1929(昭和4)年、法学生徒の実物教育のために刑事関係資料の収集・保管を目的とした刑事博物館が開設されています。戦後になると、1951(昭和26)年に、当初は化繊など原材料標本類を、後には伝統的工芸品を展示する商品陳列館(のち商品博物館)、続いて1952(昭和27)年には、本学の考古学研究の成果を公開する考古学陳列館(のち考古学博物館)が設置されました。この3博物館は独立して、それぞれ関係資料の収集・保管・展示の活動を続けてきましたが、2004年4月 、新築となった生涯教育棟アカデミーコモンの地階に、旧3館の展示を引き継ぐ常設展示室と、より幅広いテーマで大学による研究の成果や貴重な学術資料を公開する特別展示室を設置したのが、明治大学博物館でした。近年では、年間の来館者数は7万人を超え、関東近辺は言うに及ばず全国各地から、幅広い年齢層の皆さんからご支持をえて、国内有数の大学博物館として高い評価をいただいています。
 大学博物館の使命は、大学と一般社会をつなぐ窓口として、大学での教育・研究の成果を広く社会に発信することにあります。博物館友の会にご助力いただきながら、常設展示のほか、全学的な共同利用機関として、学内の学術資源や研究成果を発信する展覧会等さまざまな催しが年間を通じて開催され、本学の「知の社会発信」の一翼を担っています。
 現在の収蔵資料数は約30万点を越え、年間のべ200名以上の研究者に利用され、研究書・論文から教科書・一般書に至るまで約500件の掲載利用があります。今後も、一層の資料収集に努め、常設展示のデジタル・コンテンツの充実・強化など、資料の保存・管理と学術情報公開の体制を整備するとともに、各学部・大学院や研究知財戦略機構と連携し、本学の教育・研究推進に寄与するよう様々な事業を展開するとともに、収蔵資料にゆかりの自治体等との交流を通して本学の社会連携を推進して参ります。
 小疇尚文学部教授(初代)、杉原重夫文学部教授(第2代)、風間信隆商学部教授(第3代)と歴代館長が継承・展開されてきた館の特徴を守りつつ、さらなる発展を目指して、明治大学博物館は邁進して参ります。変わらぬご支援をお願い致します。


博物館館長 村上一博
(明治大学法学部教授)

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