ごあいさつ

 明治大学博物館は60年以上の歴史を持ち、我が国の私立大学の博物館としてはもっとも長い歴史を持つ博物館のひとつです。現在の明大博物館は、「商品博物館」(商学部)、「刑事博物館」(法学部)、「考古学博物館」(文学部)の3つの博物館を統合したものとして、2004年にアカデミーコモンのオープンに合わせて、博物館建築の最先端の技術を取り入れたかたちで再スタートしたものです。
 当博物館の中でもっとも古い歴史を持つ「刑事博物館」は、1929年(昭和4年)に、法学部の大谷美隆教授の発議で開設され、法律に関する古文書、国内外の歴史的な刑事関係の貴重な資料を収集・保管しております。展示物は、法律関係の古文書の展示と刑罰や拷問に用いられた道具の展示とに分かれています。いずれも他の博物館では見ることのできない貴重な展示物となっております。次に長い歴史を持つのが「商品博物館」です。1951年(昭和26年)に商学部の林久吉教授と吉岡幸作教授が中心となり収集してきた研究資料の展示を端に発しております。2002年に商品博物館と改称して今日至っております。発足当時は、商品の品質の観点から収集した商品の原材料標本や食品原材料標本の展示が中心でしたが、その後、わが国の伝統工芸品の収集・展示にその範囲を広げてきております。最後に、1952年(昭和27年)に文学部の杉原荘介教授が開設したのが「考古学陳列館」です。その後、考古学博物館と改称し現在至っております。収蔵・展示してある資料は全国200か所以上の発掘調査により収集した資料を基礎に、旧石器、縄文、弥生、古墳時代のそれぞれの資料を年代別に提示しております。
 今日、大学博物館は、大学と社会を結びつける大切な役割を担っており、その役割への期待はますます高まってきております。本博物館は2017年度、年間の来館者数が10万人を突破しました。また、2018年8月には開館以降の延来館者数が100万人に到達しました。
 そのような趨勢の中、本博物館さらにその役割を強化すべく、さまざまな対応を試みております。資料約3000点の常設展示をはじめとして、特別展示室、各種教室、図書館などの諸施設を通じて、広く社会へ情報発信をしております。また、さまざまな講義・講座を通じても学生および一般市民への学術成果の還元をはかっております。資料・資源のデジタル・コンテンツ化にも取り組んでおります。広報誌「ミュージアム アイズ」、各種リーフレット、Facebookによる情報発信も大変好評をいただいております。
 私自身としましても、小中学生時代に貝塚の近くに居住し、貝塚巡りが日常となっておりました。半世紀を経過し、ふる里に戻ってきた感がございます。当博物館に微力ながら貢献できますことを光栄に思っております。これまでの館長が継承されてきました本博物館の特徴をさらに発展させるべく努力していく所存でございますので、宜しくご支援のほどお願い申し上げます。


 博物館館長 井上崇通  

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