ごあいさつ

 明治大学博物館は、以前より大学設置の博物館としてあった商品博物館・刑事博物館・考古学博物館を統合して2004年(平成16年)に開館いたしました。おかげさまで、大学博物館ランキング(2011年度版『大学ランキング』朝日新聞出版)「利用者サービスが行き届く」部門で2年連続1位を獲得いたしました。このほか展示物や入場者数の部門でも上位にランクされており、館長としては誠にありがたく、喜ばしい限りです。実際この7年間は、入館者数、博物館講座の受講者数、年間総開館時間数、図書室利用者数など増加の一途を辿り、2010年12月にはリニューアルオープンから数えて40万人目の来館者をお迎えしました。これも偏に来館者の皆さま、関係各位のご協力の賜物と感謝しております。
 昨今の大学の経営環境は、一貫した行財政改革の名のもとに緊縮財政が図られる社会同様、厳しい状況にありますが、大学博物館に限定すれば、大学の知名度や印象度アップに繋がるという見地から、各大学においてむしろ新設の動きが見られます。一方、公共博物館や企業博物館では、2008年秋のリーマン・ショック以後の世界的不況で収益が見込めない状況が続いており、開館時間短縮や規模の縮小、止むを得ず閉館に追い込まれるという事態も生じております。このような外部環境とは異なる教育・研究を基盤とする大学博物館は、当面は現状を維持していくことも可能でしょうが、楽観視はしていられません。今後の大学博物館の存続には、これまでの教育・研究の支援に留まらず、博物館利用による楽しみ・親しみ・ゆとり・安らぎなども伴った“知の文化空間”としての存在価値を有することが必要となってくるでしょう。本学博物館もリニューアルオープン後7年間は順風満帆に過ごしてまいりましたが、次の10年目の節目に向けて、新たに大学博物館間連携や新分野の収蔵物開拓・調査・展示等、さらに邁進していく所存です。博物館スタッフはもとより、今後とも関係各位のご支援ご協力をお願いいたします。
明治大学博物館長
杉 原 重 夫
(文学部教授/すぎはらしげお/自然地理学)
 

上へ戻る

明治大学 MEIJIUNIVERSITY

© Meiji University,All rights reserved.