マンガ家すがやみつる氏の代表作『ゲームセンターあらし』(連載:1978〜83年)は、ビデオゲームを主題に据えた世界初のマンガです。ファミコンが登場する以前の時代に、アーケードゲームの魅力を作品に導入し、当時の少年たちの憧れを大いにかきたて、コロコロコミック誌で『ドラえもん』と人気を二分する大ヒットとなりました。その成功は後に、玩具メーカーなどとのタイアップにより特定のホビーをフィーチャーする「ホビーマンガ」のジャンルを、男児誌で成立させることになりました。
すがや氏は『あらし』のほかにも、ホビーマンガの先駆となるさまざまな作品を展開しました。ラジコンやプラモデル、パソコンなど、扱われたホビーも多岐に渡ります。とりわけ『こんにちはマイコン』(1982年)はホビー向けパソコンの黎明期に、多くの少年たちをパソコン趣味へと誘いました。 この展示では『ゲームセンターあらし』を中心に、後のホビーマンガへとつながるすがや氏の作品群を原画で展示するとともに、そこに描かれたゲームやホビーを紹介し、当時の少年文化の一角とマンガとの関係に光をあてます。
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明治大学 米沢嘉博記念図書館
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