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第13回 (2006.2.21) |
入山 寛之 さん (有限会社いりやま店長、『富岡げんき塾』代表) |
1992年 商学部 商学科 卒業 |
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群馬県富岡市という田舎町の商店街にある洋品店の長男に生まれた私は、もっと広くて大きな世界に出てみたい、こんな田舎で店の後継者になるのはいやだ!とにかく東京のいい大学を出ていい会社に就職して田舎とはおさらばしよう。そんな思いで めでたく明治大学商学部に入学できました。その後の大学生活は、本当に本当に楽しい楽しい4年間でした。勉強はあまりしなっかたけれど・・・
卒業後、日本旅行(株)に入社し、教育旅行の業務を約6年間担当し、退社後、(自分の意思で)家業の洋品店(私で4代目の古〜い店)の後継者として富岡に戻りました。その後、すばらしい仲間との出会いのおかげでまちづくりサークル『富岡げんき塾』という団体の発足に携わり、げんきフェスタ(フリーマーケット)の開催、ミニFMを開局したりなどの活動を商店街を中心にしています。
人口5万人の故郷・富岡市の昔の街なかは、地域の中心的存在で、賑やかな場所だったそうですが、今は空き店舗ばかりが目立つ寂しい商店街になってしまいました。(というのが、まちのみんなの定番の嘆き節です)
しかし、私はそうは思いませんでした。寂しいながらも、いまだに商店街は生きている。お店には会話を楽しみながら来てくれるお客様がまだまだいる。秋の祭りには大勢の人が出かけてくれる、そんな街をそして人をもっともっと増やして、もっともっと楽しんでもらえたらなぁ・・・そんな思いで活動していると多くの人たちが協力・参加してくれる。私たちの存在は小さくて自主的に集まった未公認の団体だけど今では広く存在を認めてもらって活動しています。なにごとも消極的にならずまず行動してみる。恥ずかしがっている暇はない!行動すれば誰かが見ていてくれる。手を貸してくれる。げんき塾も始めて8年が経過し少しずつ前進して広がっています。
明治で過ごした4年間は、田舎にいたのでは分からない広い世界を体験できました。先ずはいろいろな人がいること、自分が優れているとかそうでないとか、変わっているのか普通なのかなんてことより、自分が何をやりたいのか、どこへいきたいのか、それを見つけて進んでいくことが大切なんだと思いました。おかげで、田舎の小さな店の店長として胸を張って今活動できています。
前へ前へ!失敗をおそれず挑戦してください。きっといいことありますよ!
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