 |
|
第9回 (2005.10.1) |
クレイペンホフト 岡本 珠生 さん (Office of Timothy G.Smith,CPA) |
1999年 商学部 産業経営学科 卒業 2002年 大学院 商学研究科 博士前期課程 修了 |
|
私は、両親も明治大学卒業生ということもあり、大学に行くなら「絶対明治大学しかない」しかも「明治大学なら商学部」という思いで、明治大学商学部へと進学しました。高校の進路相談では「文学部なら大丈夫」と言われていたのですが、「絶対商学部」という自分の信念を貫いたおかげで、大学時代はとても有意義に過ごすことができたと思います。
高校時代では習ったことのない、より専門的分野に触れることができた喜び、そして海外からの留学生や教授と、国際的なコミュニケーションをとることが出来たのも明治大学ならではだと思います。大学1年生の英語の授業では、米国人教授による授業を受ける機会に恵まれ、さらに初習外国語の授業でもネイテイブレベルの教授による「オープンマインド」な授業を受けることが出来ました。本来、私は英語をはじめ外国語がとても苦手でしたが、1・2年生で受講した外国語の授業の経験が、後で役に立つとは思いもよりませんでした。また、3・4年生の時に、国際会計学の授業やコンピューターを利用した授業などを履修したことも今ではとても役に立っております。
グローバル化が進み、世界中がアメリカに追随した形態をとっている現在、明治大学でも常に新しい手法を取り入れて授業を実施していることは、とても関心のある限りです。私は、商学部さらに同大学大学院商学研究科と一貫し「物事に対するアプローチの仕方」を学ぶことができました。
大学院卒業後、アメリカ社会で生活しておりますが、どんなに時代がグローバル化という方向へ進んだとしても、明治大学、大学院で学んだ「アプローチの仕方」や「オープンマインド」という考え方は変わることがないと思います。それは、日本だけではなく、ここアメリカでも通用する考え方です。アメリカの学生は早い段階でこのアプローチ手法を学ぶといわれております。私のような、いわば外国人がアメリカで対等に仕事が出来るのは、このアプローチ手法を知っているからだと思います。
これからの日本がそうであるように、アメリカには既に多くの人種が混在しております。「オープンマインド」がなければ生きていけない状態です。これからは、今までの日本のように「外国人」という言葉を使うことが、少なくなっていくと思います。人種は違っても、気持ちや考えることは日本人と全く変わりありません。同じ人間なのですから。そして、このオープンマインドで、日本を母国語とする人以外を受け入れていくことが、更なる日本の市場の活性化につながると思います。
後輩の皆さんが、明治大学で学ばれていることは、決してその場限りのことではありません。授業を越えたレベルで皆さんが学び取ることが出来るのも、明治大学商学部の特徴とも言えるでしょう。是非、後輩の皆さんには、グローバル化という変わる時代に対応できる「信念」を持っていただきたいと思います。
|
|