商学部は2004年に創設100周年を迎え、次なる世紀へ向け歩み進んでいます。
卒業生は約11万人を超え、様々な分野で活躍しています。
このコーナーでは、卒業生や商学部関係者に「明治大学への思い」「学生時代の思い出」「在学生へのメッセージ」など、「明治大学商学部」をテーマにご寄稿いただき、紹介させていただきます。
タイトルになっている「変わる時代、変わらない信念 〜明治が目指した商学の100年〜」は、商学部創設100周年記念標語として公募した際、 応募総数602点の中から選ばれた、塚田幸将さん(当時商学部2年生)の作品です。 |
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第47回 (2013.12.11) |
望月 智彌(旧姓伊藤) さん
(株式会社上條器械店勤務) |
2007年 商学部 商学科 卒業 |
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−Profile−
2007年 明治大学商学部商学科 卒業
アイ・ビー・テクノス株式会社 入社
2009年 明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科グローバルビジネス専攻 修了
2012年 株式会社上條器械店 入社 現職
写真:長野にUターン後、祖母と。
私は入学してから特に何をすることもなく大学の授業に通い、成績は優を取らなくてはと、2年間、毎日勉強の日々でした。2年も過ぎれば周りは就活の雰囲気でしたが、私は将来何をしたいのか分からず、時間だけが過ぎていきました。そんな頃ふとしたきっかけで、3年生の夏休みにヨーロッパへ旅立ちました。期間は一ヶ月。少ない荷物と往復の航空券だけ持って、何も決めずにふらっと出かけたのです。海外旅行の経験は何度かありましたが、訪れた現地でホテルをとらなくてはならない、ということは初めてでした。朝から並んでもベッドがとれないということもありました。そして、無事に日本に戻ったとき、机上では感じ得なかった達成感を得ることができました。それは、はじめたことを最後までやり遂げる、というもので、大変気持ちの良いものでした。
プロセス@
機会→行動→達成→good!
そして、達成感を得たい気持ちは次第に、はじめたことを成果に結びつけたい気持ちへと変化していきました。ちょうど時代は、若手社長のベンチャー企業が世間を賑わせたときでした。私が成果を意識した大学の授業に“産官学連携の地域再生事業”と“展示会企画会社のプロモーター活動”があります。このビジネス体験は、社会人が見たら笑ってしまう程度のものでした。ただ、実務を知らない学生が社会に出た意識を持てたのは、大変意義のあることだったと思いますし、成果をあげるという難しさを学生で実感できたのは貴重な体験でした。
プロセスA
機会→行動→成果→good/bad ?
高い成果を上げる為に分析が必要だと気づかされたのは、明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科に入学してからです。入学と同時に就職した私にとって、理論と仕事を結びつけることは難しかったのですが、専門研究に没頭できたことと、多くの実務経験者に出会えたことが、思考に変化を起こす、大変刺激的な2年間でした。
プロセスB
機会→行動→分析→行動→分析→・・・行動→成果→good>bad
私も社会にでていつの間にか6年になろうとしています。仕事も建築設備の現場から、医療現場に変わりました。今まで営業職にいて、毎日新しい機会と出会っています。最初は少なかったプロセスBですが、今では同時にいくつも存在しています。それらすべてが、良い結果に繋がるわけではありませんが、私を新たな機会、より高い成果へと導いてくれます。
明治大学は、多才な教授陣と学識者をもち、多彩な授業が数多くあります。自分が求めるものを見つけるスピードは人によって違いますが、時間が掛かっても見つけることができれば、自分の求めるものに大きな広がりを持つことができるでしょう。
今も常に達成感や成果を求め続けている私
変わる時代、変わらない信念
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