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第40回 (2010.10.02) |
遠藤 彰 さん(coaching office BEANS代表、中小企業診断士) |
1988年 商学部 商学科 卒業 |
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大学時代の唯一心に残っていることは、ゼミの恩師の『マーケティングは「愛」である』という言葉です。沢内先生のゼミ生であった私ですが、決して優秀な学生ではありませんでした。しかし、この言葉はいつまでも私の心に残っています。
私はこの夏に22年間勤めました地元の信用金庫をやめてビジネスコーチ、中小企業診断してとして独立しました。先生の言葉を胸に地域でマーケティングを実践するには、どのようにすれば良いのかを模索してきました。信用金庫に在職中は、地域振興の部署で様々な地域振興のプロジェクトに関わってきました。地域の人の気持ちを一つにするためには、何が必要なのか問い続けてきましたが、その答えは「地域を愛する気持ち」=郷土愛だと思っております。変わる時代の中で、変わらぬ信念である「郷土愛」を柱とした地域活性化の取り組みを続けております。
現在取り組んでいるプロジェクトの一つに「喜八プロジェクト」と言う取り組みがあります。明治大学出身で日本映画の鬼才と呼ばれた映画監督故岡本喜八氏をテーマとして「まちづくり」を進めるプロジェクトです。喜八監督の生き方から米子人気質「喜八スピリット」=DARAZ(何でも真っ先に飛びついて突拍子もないことをしてしまうがどこか憎めない)をキーワードとしています。みんながDARAZなことをしていた頃の米子は元気があった、DARAZなことをしてもう一度米子を元気にしようと様々な活動を続けています。喜八監督の生家が商店街にあったこともあり、商店街を利用したDARAZトライアスロンや若者の表現活動の場としてDARAZbandコンテストなどまちを舞台としたイベントを行ってきました。この春、商店街の中心に我々の活動拠点である「まちなかインキュベーション施設DARAZ CREATE BOX」をオープンさせ、BOX内にスタジオを持つコミュニティFM放送局DARAZ FMも開局させました。この施設のキーワードは「パンデミック」!DARAZを世界にまき散らして、地域を元気にすることを目指しています。
地域に元気があって初めて新たな経済活動が生まれます。地域の皆様が知恵を出し、汗をかいて、地域が動き出します。そこには人と人とのリアルなコミュニケーションが必要です。多くの人たちの思いを実現できる地域となるためのお手伝いができれば思っております。
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