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第35回 (2010.05.01) |
松本 昭夫 さん(鳥取県北栄町長) |
1974年 商学部 産業経営学科 卒業 |
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「前へ!」そして「もっと前へ!!」
明治大学を卒業して早いもので36年経過いたしました。私が高校を卒業した年は、学生運動が最大のヤマ場を迎え、東大安田講堂での当局側との攻防もあり、東京大学の入試がなかった年であります。勿論、東大を受検する能力も選択肢もなかった訳でありますが、大学紛争の象徴的な年でありました。
高校時代は遊びほうけていまして、勉強もしていませんでしたから、一浪して(この時が一番勉強した時かな)明治大学に入学いたしました。夢と希望を抱いて上京し学生生活を始めましたが、田舎出の私にとって東京は見るもの聞くもの全てが珍しく、人も多くて驚きの連続でありました。校内にはまだ紛争の名残りがあり、赤く染めた略字での看板が立てかけられていたり、アジ演説等が行われていました。
学生時代はやはりいつもの勉強嫌いが出て、あまり勉強しませんでしたが、アルバイトだけはしっかりしました。しかし社会に出て、学生時代にもっと勉強をしておけばよかった、資格をとっておけばよかったと悔やむ事もありましたので、学生諸君は勉強出来る時期ですので、社会に出て困らないようしっかり勉強して下さい。ともあれ学生時代を通して、人間関係なり社会性、あるいは物の見方等、社会に出て活かせれたかなと思っています。
現在、鳥取県(明治大学の創設者であり初代校長、岸本辰雄氏の出身地)倉吉地域支部の支部長を仰せつかっていますが、マンドリンの演奏会や地域活動、そして県支部・地域支部総会等で集まれば同窓生としてすぐ打ち解け、校歌・応援歌を車座になり肩を組んで大声で歌って楽しんでいます。学生時代はあまり大学への思いというものを感じていませんでしたが、卒業してある程度年を重ねると、ああ明治大学でよかったなと思うこの頃であります。また、私の学生時代は有名な監督が二人おられました。1人は野球部の島岡吉郎監督であり、もう1人はラグビー部の北島忠治先生であります。
私のマニフェストのキャッチフレーズは先回が「前へ!」そして今回が「もっと前へ!!」であります。今や明治大学の代名詞となっている北島先生の「前へ!」を使用させていただいて選挙戦を戦いました。お蔭で今がある訳ですが、社会に出ると困難な事や辛い事、失敗する事もあると思いますが、それらに挫けず勇気を持って一歩踏み出して下さい。必ずそこには希望の道が開けます。常に前向きな気持を忘れずに愚直に明治魂である「前へ!」進んで下さい。
最後に昨年、商学部水野勝之先生の受講生5名に我が町、北栄町の地域活性化に向けての取り組みという事で研究をして頂きました。大変有難い事で研究の成果をまちづくりに活かしていきたいと思いますし、今年度も新しいゼミ生に来ていただけるようであります。我が町と明治大学の連携を通して町づくりが進めていければと考えております。
学生諸君、「前へ!」そして「もっと前へ!!」
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