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第25回 (2008.3.12) |
原 正夫 さん (福島県郡山市長) |
1966年 商学部 商学科 卒業 |
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● 私の政治の原点は、学生時代にあり
私の在学中は、東京オリンピックが開催され、日本経済も高度成長の全盛期で、東京が経済面だけでなく、文化など、あらゆる面で、豊かになっていくのを肌で感じることができました。
その豊かさも将来は地方へも広がり、私の故郷“郡山”も大きな発展を遂げてくれるものと期待しながら、友と語り合い、充実した学生生活を送りました。
私が学生の頃の郡山市は、「新産業都市」の指定を受け、商工業の発展により人口も急増する中で、「100万都市構想」を掲げて、まちづくりを進めておりました。
私は、そんな郡山市の発展に少しでも関わりたく、卒業後は、故郷へ戻り、家業を継ぎ、仕事に従事しながら、地元の発展のため、青年会議所等の活動に加わり、多くの先輩や仲間と手を携えながら、様々な取り組みを行いました。
その後、縁があって、政治家の道(市議・県議・市長)へ進み、故郷“郡山”の発展に直接的な関わりを持つこととなりました。
学生時代を高度成長時代の東京で過ごせたことが、私に多くの夢を抱かせ、私を政治の道へと進ませたのではないかと思います。私の政治の原点は、東京の豊かさを肌で感じ、故郷へも豊かさを広げたいという、学生時代の思いにあったような気がいたします。
● 学生生活を送った東京は私の第二の故郷
先日、郡山市にゆかりのある方々にお願いしている「フロンティア大使」の懇談会を東京で開催をいたしました。野球解説者の中畑清さんや俳優の西田敏行さんたちにも出席をいただき、西田さんからは「郡山市は愛する故郷です。」というご挨拶を戴きました。
私も東京での学生生活を通じて、故郷を愛する気持ちを膨らませましたが、 “東京”が私の第二の故郷であります。
政治家という仕事柄、時々東京へ出掛けますが、再開発等により街並みが大きく変貌したり、新しい文化が次々と誕生したりと、出掛ける度に驚かされております。
一方、私が学生時代に過ごした懐かしい場所は今でも数多く残っておりますが、折に触れ、青春の思いを甦らして、勇気づけされております。
最近は、「都市と地方の格差」が大きな社会問題として取り上げられておりますが、私は、地方自治体の首長として、この問題に積極的な取り組みを行ってで参りたいと考えております。単なる「格差」としてだけでなく、良い意味での「地方のバネ」に変えながら、現在、私は、故郷“郡山”の魅力あるまちづくりに全力を挙げておるところであります。
学生の皆さんも、今だからできる様々な体験や多くの感動を大切にしながら、充実した学生生活を送って欲しいと思います。それが、必ず将来の自分にとって大きく役立ち、支えてくれるものになると確信しておりますので、どうぞ頑張っていただきたいと思います。
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