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第16回 (2006.11.17) |
長 浩幸 さん (チョウ写真スタジオ) |
1983年 商学部 産業経営学科 卒業 |
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昭和54年4月、付属高校から明治大学に入学した私はカルチャーショックの連続でした。2,3才年上の同級生は当たり前、出身地も日本全国に渡っており、自宅から通学する私にとっては、皆が大人に見えたものです。
大学生活に少し慣れた頃、研連少林寺拳法部に入部した私は、部活、バイト、程々の勉学?の濃密な4年間を過ごすことになりました。
毎年11月に開催された大学祭では、部費を調達すべくクレープ・ホットドック・ビデオ喫茶など部の仲間と学校に泊り込んで奮闘し楽しみましたし、部活・バイトで知り合った人々からは、様々な刺激・影響を受け、明治大学時代は私にとって社会に出るまでの人生の下地を作ってくれた4年間だったと思います。
このまま学生時代が永遠に続いたら、どんなに幸せだろうと甘いことを考えているうちに卒業を迎え、実家を継ぐためにカメラ店・写真スタジオでの8年間の勤務ののちに、現在は地元で写真スタジオを商っております。
学生時代に培った「とりあえず実行してみよう」、少林寺拳法の開祖の「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」の精神で、今年の4月まで地元の出身校である小学校のPTA会長を3年間、務めさせていただき、現在も子供会の役員と市の青少年相談員を務めています。
私がPTA活動を通して感じたことは、その場所に住んでいる人々の相互協力に基づいた「地域力」の大事さと自分の子供と同じように他人の子供のお世話をする人が多くいるということ。親が子供を育てることを通して、親自身も育てられる「共育」と考え方があることです。いつになっても学ぶことはありますね。
小学校の卒業式の祝辞で、子供たちに「なぜ学ぶか」を分かってもらいたいと思い、友人のサイトの書き込みを参考にして考えた原稿を紹介させてもらいます。
「皆さんは、4月から中学生になります。なぜ人は勉強するのでしょうか。皆さんの生活は、年々、便利になってきています。その便利さは、理科・科学(化学)の原理がもとになっています。そして人の行動原理を知るためには、歴史を初めとする社会科を勉強するのが一番です。そして人の話を理解して、人と話し合うためには国語の力が必要です。理科の計算、物事の道理を考えるには算数が基本になります。そのほか、人間的魅力を伸ばし、人生を楽しむには音楽、図工、体育などで自分の得意なことを伸ばすことも大事です。・・・」
自分の疑問が氷解した時の「そうか、そうだったんだ」という思いは、何才になっても感動を与えてくれることを実感しますし、伝えたい事柄でした。
最近、世の中の変化がだんだん早くなっているように感じています。どんどん変わるものがある中で、在校生の皆さんには、大学時代だから出来る学び、人生勉強を通して、変わることのない自分自身の考え方・ぶれることのない自分の軸を感じて、掴んでいただきたいと思います。
変わらない明治魂よ永遠に!
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