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第15回 (2006.10.16) |
逸見 明正 さん (九州朝日放送株式会社 編成局アナウンス部) |
1994年 商学部 商学科 卒業 |
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「アナウンサーを受けます!」ゼミの同期は知っていましたが、担当の清水義汎教授には、詳細を話していませんでした。教授は少々驚いたあと、「マスコミは、就職活動も大変だぞ。腹を据えて頑張りなさい!」と激励してくださいました。交通論を学ぶ清水ゼミは、交通関係はもちろん、金融関係への就職が多く、放送関係は、わずかだと思います。
中学時代から聴いていた深夜番組に影響を受け、夢を抱いた田舎の高校生に、先生や先輩が、放送局の就職に有利な?条件を教えてくれたのです。『都会で揉まれ、社会勉強をすること』『様々な文化・芸術に触れておくこと』など。つまり『東京の大学に進学しなさい』ということで、上京することを目標に勉強しました。アドバイスに発奮した私は、念願叶って、明治大学商学部へ進学できたのです!
入学してすぐに、放送業界に先輩を多く輩出している放送研究会へ入会し、体育会系のノリに圧倒されながらも、4年間活動。マスコミ研究室では、業界で活躍される先輩にご指導頂きました。結局、ゼミや“放研”、“マス研”では、『考えること』と『自ら動くこと』を学びました。議論し合い、汗を流した当時の友人とは、今でも、仕事やプライベートで行き来があり、生涯付き合える友人のありがたさをしみじみと感じています。
就職してからは、多くの人材を輩出している明治大学の偉大さを、思い知らされました。“明治出身”というキーワードだけで、初対面でも打ち解けられる連帯感。時代は違えど、青春の日々を同じ門で学んだという愛校心。そんな気持ちを持つ先輩・後輩がいるというのは、高校時代までを岡山で過ごし、幼い頃からの友人がいない福岡で仕事をする私にとって、本当に心強く、明大出身者を通じた人脈も、更に広がりました。
アナウンサーとして、何学部で何を専攻したかが有利・不利になることはありません。理系学部出身のアナもいる訳ですから。ただ、ニュースや日々の話題を伝えたり取材したりする現場で仕事をしている立場上、社会の出来事を、いかに“早く、正確に、分かり易く”伝えるかが勝負。実生活に密接に関わってくる学問=実学重視の商学部で学べたというのは、本当にありがたいことで、学生時代がとても役に立っているというのが実感です。有意義な学生生活を送らせてくれた明治に、多くの人材を輩出した明治に、感謝です!
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