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第37回 (2010.06.21) |
土居 拓務 さん(農林水産省林野庁林政課) |
2009年 商学部 商学科 卒業 |
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一昔前、私にとって勉学は自分とは関わりのない無縁の世界でした。中学の頃は不良と呼ばれ、高校でも頭の悪い生徒として名を轟かせていた私ですが、大学に行きたい、という漠然とした夢を持ちました。
大学の講義には小学・中学・高校のような固定された指導方針はなく、多様な科目があり様々な教授・講師がいます。その多様性の中でなら、自分を見てくれる先生と出会うことができ、かつ、自分の可能性を高めることができると感じたからです。
多々ある大学の中でも、一人ひとりの「個性」を大事にしてくれる明治大学に私は魅力を感じました。「個性」を大事にしてくれるということは、個々の「考え」を尊重してくれるという意味にもとれたからです。一つの問題に対し、一つの答えを与えるのではなく、様々に試行錯誤させます。そして、その結果生まれてくるものが多様な個性だと私は思っています。
事実、私の所属したゼミナールは地域に対して社会貢献を行うものでした。地域のニーズは多様であり、貢献の仕方も一つではありません。私は個性ある仲間たちと、地域貢献の在り方を巡って、毎日のように討論をしました。「自分達で考え、自分達で行動し、その結果に対し自分達で責任を持つ」私が強く意識したことです。
私は2009年に卒業し、半年の補助研究員を経て、今は農林水産省で勤務しています。時代は日々前進しているため、常に前例のない新しい問題に直面しています。これまで前例主義と言われてきた官僚組織ですが、変わりつつある姿を私は目前で見ています。時代は今「自分で考える力」を求めていると確信できます。
私は明治大学での生活を通じ、考える力、生涯の友人及び尊敬できる先生と大学に求めたもの全て得ることができました。何を求めて大学に来たか(大学に来た目的)は人それぞれ違うと思います。ですが、私は明治大学に今いる後輩や、これから入学する後輩には是非「自分で考える力」も加えて養って欲しいと思います。明治大学は歴史と伝統のある大学です。自分で考えて行動さえ起こせば、何かしらの道も切り開けます。悔いのない学生生活を送って下さい。
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