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第36回 (2010.05.20) |
中逸 博光 さん(熊本県長洲町長) |
1978年 商学部 産業経営学科 卒業 |
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明治大学商学部を卒業しまして、32年が経ちます。今も大学時代の親友や校友の皆様から暖かいご支援やご指導をいただいております。
商学部はとてもゼミ活動が活発なところです。教養演習では江波戸ゼミに所属しておりました。江波戸先生は今も大学で民族音楽を教えておられますが、民族音楽を通していろんな民族のことや経済地理などおもしろいお話を教えていただきました。
3,4年生のときは木村ゼミにお世話になり、会計学を勉強していましたが、会計学というよりは競馬学やマージャン学や恋愛学など学ばせていただきました。亡き木村先生には申し訳ありませんが、今になって貸借対照表やバランスシートの復習をすることとなり、恩師に感謝する次第であります。
現在、熊本県長洲町長に就任し、2年目になります。長洲町は人口約17、000人、熊本県の北部に位置し、有明海に面し温暖な気候に恵まれたところであり、産業は造船、サッシ関連など40数社の企業があります。また水産業関係では海苔やアサリなどが取れ、農業では米、麦、ミニトマト、一寸そら豆など生産しており、「金魚と造船の町」としても知られております。
しかしながら下水道をいち早く整備しました(95.4%の普及率)ことから、財政が逼迫し、巷では第二の夕張とも言われ、下水道の赤字を20億円抱え、現在、財政再建に向けて取り組んでいるところです。
このような財政状況ではありますが、明治大学の校友の皆様から、貴重なアドバイスや励ましを頂き「夢と希望と活力あるまちづくり」を進めているところです。
これからの地方行政経営には幅広い分野(人材)から経営に参画してもらうことが重要であります。とりわけ産官学の連携の必要性を強く感じておりますので、明治大学の学生の皆様にもどしどし行政に興味を持っていただき積極的に参画していただきたいと思います。こういうことから地域主権が確立していくものと考えます。
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