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第44回 (2012.04.14) |
松井 萌 さん(株式会社鳥取銀行 三柳支店勤務) |
2011年 商学部 商学科 卒業 |
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春が来ると、大学入学に上京した十八歳の春のことをよく思い出します。地方の高校生だった私が、伝統ある明治大学に入学することとなり、それはとても不思議な気持ちがしました。両親が、まさか自分の子供が明治大学に入るとは思わなかった、と目を細くして嬉しそうにしていたのを覚えています。とても新鮮な気持ちがしました。
入学してからは、「明治」というパワーに流されるように和泉校舎での二年が過ぎて行きました。ただただ流れにのって、少々自分が無かったかなとも思います。ですが、三年生になり、リバティタワーに移ってからは、何か自分の殻が破れたような気がしましたね。講義にしても、自由時間にしても、自分の思うように好きなものを選択できるようになりました。明大前とは街並もがらりと変わった御茶ノ水、神保町が気持ちを押し上げて自由にしてくれたのかも知れません。ここでの二年間は大変充実したものでした。ゼミ、勉学、就職活動、するべきことをきちんとこなし、後は自分の思うように、好きなことに時間を使う。これは、今でも自分の背骨となり、社会人の今を支えております。私に限らず、リバティタワーに移ってからは、颯爽と歩いている学生をよく見ました。ただ「大人になる、落ち着く」という言葉に収まりきらないような、その人なりの威厳と言いますか、そういったものを感じました。
個を強くする大学、とはよく言ったもので、良い意味で自分に素直になれる、個性を力強く花開かせる風が、明治大学での四年間にはあると思っています。 努力して明治の学生となった若者達よ、凛とあれ。そして思考し、行動する華となれ。
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