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アカデミーコモン

アカデミーコモン
明治大学創立120周年記念事業のひとつとして建設されたアカデミーコモンは、生涯教育の拠点としてのアカデミックな雰囲気と、 様様な世代・分野の人々が出会い交流する開放的な雰囲気とが両立する「知的活動の場」を創造することをコンセプトとしています。

アカデミーコモン外観

・ 負荷をもとから断つ建築デザイン
東西の窓面の縦型ファイン(アルミルーバー)と高遮熱断熱複層ガラスを採用した開口部は、日射を遮蔽し、外部からの熱負荷を抑制することで、建物の省エネルギー化を図っています。階段部のストライプ状にプリントされたガラスも日射遮蔽を目的としたものです。
ガラスに覆われた2階会議室や、7階から11階教育関連施設においては、縦型フィンと高遮熱断熱ガラスによる、熱負荷低減に加えて、ガラス面とブラインドの間に室内からの余剰排気を通すエアバリア方式を採用することで、室内へ侵入する熱負荷をもとから断つ建築システムとしました。このシステムは、冬季によく見られる現象のひとつである、ガラスなどで冷やされた冷風があたる不快感を防止することなどにも有効な手段となっています。
また、7階から11階の教育関連施設、2階会議室、地下2階展示室の空調システムとして、通気性カーペットからゆっくりと空気を吹き出す「全面床吹き出し空調システム」を利用しています。そして、講堂の客席(1階席)には椅子脚部から空気を吹き出す「置換空調システム」を利用しました。
これらはあまり馴染みのない空調システムですが、居住域だけを限定的に快適に保つという意味で、居住域空調システムと呼ばれているものです。限定的な空間(最小限の負荷)に対して空調する意味から、このシステムも負荷をもとから断つ手法のひとつと言えます。従来の空調システムに比べ、居住域そのものから空気を吹き出すため、快適性を考慮して、冷房時の吹き出し温度を高くしています。それにより気候がおだやかな中間期において、外気を利用して冷房する期間を延長することが可能となっています。また、大学では逆に暖房の吹き出し温度を低くする必要もあるため(あまり高い温度で気持ちが良いと授業中に眠くなったりする?)、この点においてもエネルギー消費量が削減でき、エネルギーを有効に利用できるシステムとなっています。

・ 自然エネルギーの有効利用
アカデミーコモンの主たる特徴の一つである教室や事務室の大きな開口部は、前述の日射負荷を元から断つ建築システム「縦型ファイン(アルミルーバー)」と「高熱断熱複層ガラス」によって実現しています。
加えて、全体的に自然の光を室内に取り入れると同時に、室内の光が外に洩れる透明性の高い開放的な空間となっており、利用する人々の気配を感じてもらう、生きた建築としての装置として働いています。
教室や事務室をはじめとして、階段・廊下・トイレなどの共用部分や施設の心臓部である3階から6階に配置されている講堂にも、可能なかぎりガラス壁等を通して昼は自然の採光を取り入れ、夜は外部にほのかな明かりをにじみ出す工夫がされています。
7階から11階の教育関連施設と2階会議室の窓周りには、自然換気導入装置を設置し、トップライトとの連動制御を行うことで、「風の道」をつくりました。外気や天候の条件にあわせて制御することで、自然換気・外気冷房・ナイトパージ(夜間における熱負荷の排除)が可能となり、冷暖房負荷を大幅に低減しています。

・ 資源、エネルギーの有効利用
水資源を有効利用するために、雨水を雑排水(便器洗浄水)として利用するほか、水消費量の削減に効果がある、節水型器具や感知センサーによる自動洗浄システムを導入しました。
空調熱源には夜間電力による蓄電熱式空調システムを採用し、熱源機器の効率向上や低負荷への対応、社会的な責務である電力負荷平準化を実現しています。
空調機は小型分散化システムにより空調ゾーンの最適化をはかるとともに、低負荷運転特性に優れている変風量制御を採用しました。
また、照明エネルギーを最小化するために、効率の高いインバーター照明機器の採用を実施するとともに、昼光利用による照明制御を取り入れ、さらに使用頻度の少ない場所には、人感センサー連動による調光システムを導入しました。

・ 快適性と省エネルギーの両立
快適性と地球環境や省エネルギーとは、対極となるものではありません。明治大学アカデミーコモンにほどこされたいずれの省エネルギー手法も、日常的に利用する学生、教職員をはじめ、多くの来館者の方々に快適な環境を提供するように工夫されたものでもあります。
自然光が溢れる室内環境をはじめ、教育関連施設などに導入している全面床吹き出し空調システム、講堂に導入した置換空調システムなど、いずれも快適性と省エネルギーの両立をめざし、実現したものです。


「明治」第22号『特集:アカデミーコモンオープン』
(株)久米設計:平松哲也氏「地球環境保護・省エネルギーへの取り組み」より抜粋

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