MBA, Meiji Business School

MBA 明治大学ビジネススクール 社会人大学院

研究科長あいさつ~明治大学MBA~

グローバル・ビジネス研究科長 野田稔教授



 世界は大きく変化しています。地球温暖化や海洋汚染といった自然環境変化、次々と生まれる新しい技術による技術環境変化、不安定化する国際情勢、そして我が国においては人口減少に伴う労働制約社会の到来などの社会環境変化に直面しています。これらの変化は一つ一つがとても大きく、しかも急激です。このような環境下では予測可能性と管理可能性が著しく低下します。変化の時代においては、すべてのビジネスパーソンは何一つ確実なことがない中での意思決定を日々迫られる事になります。まさに、変化に応じた学び直し、リスキリングが求められます。リスキリングはIT技術の習得を意味するものではありません。最先端の専門知識に基づく問題発見・解決能力、的確なコミュニケーション力、時代に即したリーダーシップ力、以上を総合して発揮される高度なマネジメント力の獲得こそが今求められるリスキリングです。

 明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科(MBS)は、この激動の世界において、的確に意思決定し、これを実行できるビジネスリーダー(ジェネラルマネジメント人材)を育成することを目指しています。私たちの考えるジェネラルマネジメント人材は、高潔な倫理観をベースに該博な知識と高度な情報収集・分析力により、状況に応じた的確な意思決定が出来、これを様々なステークホルダーに伝える事により、共に実行できるマネジメント力を備えたプロフェッショナルであると考えます。

 こういった、総合的な能力を備えたジェネラルマネジメント人材育成をベースに、MBSでは二つのクラスターを設け、ターゲットを絞った人材育成も行なっています。一つ目はファミリービジネス経営人材の育成です。ファミリービジネス経営人材とは、我が国の大半を占める中堅中小企業、とりわけファミリー経営を行なっている企業の後継者ならびに経営者の右腕となるべき経営支援人材を指します。ファミリービジネス経営人材に求められるものは、多様で高度です。ジェネラルマネジメント人材に求められるものに加えて、ファミリービジネス特有の経営課題に向き合う能力も身につけなくてはなりません。大企業を主たる対象として構築された従来の経営理論の範疇を超えて学ぶことが求められます。我が国経済の根幹を支える中堅中小企業、ファミリービジネス企業が健全に発展することこそがこれからの日本にとって極めて重要であると考え、我々MBSはこの領域に貢献する道を選びました。

 二つ目はスタートアップに力を発揮する人材(ビジネススタートアップ人材)の育成です。既存事業が賞味期限を迎える中、我が国企業の多くにとって新たな事業の創造は急務と言えましょう。私たちは新事業開発、とりわけ企業内における新事業開発こそが重要であると考えました。大企業における新事業開発、ファミリービジネスにおける第二創業など、ビジネススタートアップ人材の活躍の場は無限です。もちろん、新たに創業しベンチャー企業を起す起業家人材の育成も視野に入れています。MBS修了生の起業比率は高く、多くのOBOGがベンチャー企業の経営者として活躍しています。

 MBSではマネジメント、マーケティング、アカウンティング・ 税務、ファイナンス・不動産、ビジネス・ローの 5つの専門領域を横断的に学ぶことで、ジェネラルマネジメント人材、ファミリービジネス経営人材、ビジネススタートアップ人材の育成を行っています。他のビジネススクールと異なり、MBSには170科目を超える多彩な科目が用意されています。MBSの学生は必修5科目を学ぶとともに、自らの指向性に合わせて幅広い科目の中から専門に特化した学びができます。さらに、グローバルな視点を持ちリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指し、英語のみでの履修・修了が可能となるよう英語科目の充実とともに、海外のビジネススクールと連携したプログラムも提供しています。多くの学生が在学中に海外研修を受講しているのも特徴の一つでしょう。こういった一連の取り組みは、国際的にも認められ、ビジネススクールの国際認証(EFMD Accredited MBA)の取得に至りました。MBSの教育水準は世界標準に達していると評価されました。

 最後に、MBS修了後について述べたいと思います。MBSの修了生は、変化に対応して正しく組織を導くことが求められているだけではありません。むしろ、率先して社会をより良い方向に導く、社会変革リーダーとしての役割も求められています。ただし、この役割は一人だけで担うものではないとも思います。明治大学は卒業生の繋がりが強い大学として知られていますが、MBSもまたOBOGの強いネットワークを誇っています。この繋がりの強さは在学中から実感することができると思います。ゼミの仲間、大学院での部活(ファミリー・ビジネス部、起業部、ケース部(ケーススタディの研究)などいろいろあります)、講義をともに受ける仲間など、多くの多彩な仲間と共に学べることも魅力の一つです。もちろん、教員・職員も仲間であることは言うまでもありません。

 このMBSファミリーに加わり、未来をともに作っていきませんか?
 その過程を通じて、新たな自分が発見できることでしょう。
 一人でも多くの方が仲間になって頂けることを心より願っております。

人材の養成に関する目的及び教育研究上の目的

 本研究科は、経済・社会のダイナミズムの高揚のため、専門的な知識・スキル、情報分析能力、価値創造力、広い視野及び高度な倫理感覚、リーダーシップ、グローバルな視点を備え、経営者や上級幹部として組織のマネジメント全般を担うジェネラルマネージャーの養成を基本理念としている。加えて広く社会からの負託に応えるべく、併せて次のようなビジネス・プロフェッショナル人材の養成にも努める。
・ファミリービジネス発展のための経営者、後継者及びサポート人材
・新規事業や第二創業を含むスタートアップビジネスを担うイノベーション人材
 その人材養成目標のために企業・組織マネジメントに加え、ファミリービジネス、スタートアップビジネスに係る研究を行い、学生と教員の共創の場、学生の実務と理論の自主的な学びの場、キャリアチェンジの場及びビジネスマッチングの場を提供する。

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