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理工学研究科

【新領域創造専攻】シンポジウム「世界文学におけるオムニフォンの諸相」を開催します

開催期間:2012年12月08日~2012年12月09日
明治大学 理工学研究科

理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系管啓次郎研究
室では、現代世界の越境文学を主題とする下記のシンポジウムを開
催します。予約不要、入場無料。世界文学の最前線に関心のある方
はぜひご参加ください。



シンポジウム「世界文学におけるオムニフォンの諸相」

主催 明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ
系管啓次郎研究室
日時:2012年12月8日(土)、9日(日)
場所:明治大学和泉図書館ホール(1F)

【趣旨と目的】

越境、移民、植民、離散、強制移住等によって母語を喪失ないし異
化し、文学創造に向かった越境的作家たちの諸作品に通底する多層
的多重的な文学ディスクールのあり方を、ポストコロニアル文学理
論やポストモダン文学理論といった歴史的視点のみならず、空間的
な同時性をとらえる「群島的思考」から再検討することにより、そ
こに相互反響する「オムニフォン」の動的構造を解明し、さらに国
民文学を超えゆくポストエスニック時代の文学の特質と可能性を
探っていきたい。

  本シンポジウムは科研費B「ポストエスニック時代の文学に
おけるオムニフォンの意義」(代表者・土屋勝彦=名古屋市立大
学)の助成を受けている。

【プログラム】

12月8日(土)

13:00-14:30 第1セッション(ドイツ
語圏作家における多言語・文化性)
司会 土屋勝彦、コメンテーター 浜崎桂子

発表者
山本浩司「ルーマニアの雉─ヘルタ・ミュラーにみる土俗性」  
関口裕昭「多文化地域ブコヴィーナと初期パウル・ツェラン」  


14:40-16:40 第2セッション(東欧語圏作家における多言
語・文化性)
司会 沼野充義

発表者
阿部賢一「Praha, Prag, Прага—多言語のプラハ」
加藤有子「ポーランド東部国境地帯における多言語的創造」
亀田真澄「分裂する言語のあいだで—セルビア多言語地域の少数民
族と文学」

16:50-17:30  総合討議 (司会=土屋、沼野)


12月9日(日)

10:40-12:40 第3セッション(ダイアレクトから世界へ)
司会 今福龍太

発表者
今福龍太「イントロダクション:俚言の政治学─ゲール、バスク、
クレオール、アヤグ」
川満信一「ミクロ言語帯からの文学─スマフツの詩とスマヌパナス」
金子奈美「現代バスク文学のことば─キルメン・ウリベ『ビルバオ
─ニューヨーク─ビルバオ』を例に」
中村隆之「沈黙する言葉(la parole muette)─モンショア
シ、シャモワゾー」

13:30-15:30 第4セッション(越えながら書く 台湾、日
本、中国、アメリカ)
司会 管啓次郎

発表者
温又柔「私のニホンゴには中国語と台湾語が棲んでいる」
林ひふみ「母語からの自由ということ」
リービ英雄「島国から大陸へ」

15:40-16:20 総合討議(司会=今福、管)



明治大学大学院