Go Forward

理工学研究科

【理工学研究科機械工学専攻】博士後期課程2年 近藤克文君(指導教員:相澤哲哉 准教授)が、SIP「革新的燃焼技術」アワードを受賞しました。

2015年11月16日
明治大学 理工学部事務室

この賞は、後述する国家プロジェクトSIP「革新的燃焼技術」の研究成果として公表された論文を対象とし、優れた研究成果を挙げた研究参画機関の若手研究者に授与されるものです。受賞者の選出は「熱効率50%達成への貢献度」「SIP後も有用なモデル創出への寄与度」「サイエンスからテクノロジーの創出」という観点から行われ、近藤君は本プロジェクトへの貢献度のみならず、次世代の内燃機関分野を担う人材として評価され、受賞に至りました。なお、今回の受賞は対象期間中(H.26.10.1~H.27.9.30)に提出された60件以上の研究成果公表申請から選出された受賞2件のうちの1つです。
内燃機関は今から30年後においても自動車用動力源のおよそ80%を占める(ハイブリッドを含む)と予想されており、現在でも世界の石油エネルギーの約50%を消費しています。地球温暖化、大気汚染、化石燃料の枯渇といった深刻化する環境問題を早急に解決するための最も現実的な手段のひとつとして、燃焼技術のさらなる飛躍が求められています。SIP「革新的燃焼技術」では、内燃機関の熱効率を世界に先駆けて最大50%以上へ飛躍的に向上させ、CO2を30%削減(2011年比)するための研究を、産学官の強力な協力体制を構築しつつ推進します。
今回、受賞対象となった論文では、ディーゼル機関における熱効率50%達成に必要不可欠なエンジン筒内燃焼の現象解明を最先端光計測技術により可能にする手法を確立しており、本プロジェクトへの貢献度は非常に高く、今後、当該計測手法の実機エンジン等への応用が期待されています。

<受賞対象論文情報>
学会名:第26回内燃機関シンポジウム(自動車技術会・日本機械学会 共催)
題名:紫外自発光及び吸収法によるディーゼル噴霧火炎の後燃え現象解明手法の確立
著者:近藤克文、栗林真幹、坂井亨輔、相澤哲哉

SIP「革新的燃焼技術」: http://www.jst.go.jp/sip/k01.html
明治大学大学院