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理工学研究科

【理工学研究科】 洞井裕介さん(井家上研究室、2017年3月博士後期課程修了)が第39回電気通信普及財団賞テレコムシステム 技術賞を受賞しました

2024年03月25日
明治大学 理工学部事務室

 2024年3月21日、洞井裕介氏が、第39回電気通信普及財団賞テレコムシステム技術賞を受賞しました。洞井裕介氏は、2017年3月に明治大学大学院博士後期課程を修了し、博士(工学)の学位を取得しました。その後、東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センターにおいて、鉄道事業における無線通信の研究開発に携わっています。
 
 電気通信普及財団賞テレコムシステム技術賞は、通信システムや技術において特に顕著な貢献をした個人や団体に贈られる賞です。受賞者は、通信の発展や革新に貢献した技術やシステムの開発、普及促進、品質向上などにおいて高い水準の業績を示したことが社会的に評価され、その功績が称えられます。
 
 今回、2023年8月に電子情報通信学会和文論文誌Bに掲載された洞井裕介氏が筆頭著者である論文「新幹線回送線・車両センターにおけるローカル5G検証試験」が、その高い有効性と将来への可能性を評価されました。

 この論文は、回送線上を走行する新幹線車内と地上との間におけるローカル5Gシステムのスループット測定やトランスポート層のプロトコル別伝送映像確認、アップリンクを考慮した通信可能エリアの測定、車両センター着発収容庫内の新幹線車両における各種電波伝搬特性の測定、そして、干渉調整区域に該当するエリアの測定により、数多くの知見を報告しています。この論文により報告された検証試験結果は、鉄道事業の発展に貢献することはもとより、鉄道を含めた多くの業界へのローカル5G制度の普及、課題の洗い出しとその解決方法の創出、そして、制度自体の洗練化の一助となることが期待されます。

明治大学大学院