連載は石森章太郎の問題作『サイボーグ009 神々との闘い』が本格始動。松本零士「四次元世界シリーズ」は休載。長谷邦夫のパロディ連載が宮谷一彦をネタにしていて凶悪である。読み切りは滝田ゆう「あいつ」、岡田史子「ほんのすこしの水 I 気のどくな乞食」後篇、矢代まさ子「ノアをさがして」、中島宏治「ギャング−ボス」、樋口太郎「シャボン玉」、旭丘光志「枯れた野末のちぎれ雲」。記事ページでは石森章太郎とそのアシスタントだった永井豪の師弟対談「まんがは技術+努力で勝負しろ!」が掲載。「ぐら・こん」にイラストの描き方指南コーナー「河原淳のイラスト教室」が新設。
前号で連載終了した松本零士、長谷邦夫がほぼ前作と似たような形式のシリーズで新連載。読み切りは楠勝平「地獄」、みやわき心太郎「パラパラパラ・・・・・・・・」、青柳裕介「踏切」、岡田史子「ほんのすこしの水 II 月の女」。記事特集は「火の鳥、その焦点」。尾崎秀樹、豊田有恒、結城建樹による作品解題、手塚治虫のインタビュー、用語解説などで構成した看板作品の特集ムックのような特集。単発記事ではこれまでと違い非常に地味な扱いで「'69まんが十大ニュース」が掲載。新人賞佳作の朝井克己はのちに松本零士のアシスタントを経てメカデザイナーになった板橋克己ではないかと思う。